久能葉しょうが

静岡市の他地区より平均気温が2度ほど高い久能では、その自然環境と水はけのよい砂地を生かして、久能葉しょうがを栽培しています。全国でも有数の葉しょうがの産地である久能地区では、他の産地に先駆けて3月初旬に出荷が始まる「早出しの産地」で知られています。久能葉しょうがは高級葉しょうがとして知られており、桜と並ぶ春の風物詩となっています。

<特徴>
茎の付け根が鮮やかな紅色になっているのが特徴です。また、やわらかく筋がないにもかかわらず、しゃきっとした食感が口に残ります。静岡の方言で若さや未熟さをさす「みるい」という表現がぴったりです。しょうが本来の辛みをさわやかさでオブラートした独特の爽快感は市場で高く評価されています。

<効能>
しょうがの辛み成分であるジンゲロールやショウガオールには、殺菌作用があります。ほかにも、ショウガオールには血行を促進する作用や、体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きがあるといわれています。また、香り成分のシオネールには食欲増進の働きがあり、疲労回復や夏バテ解消に役立ちます。