松崎の川のり

賀茂郡松崎町の特産品である「川のり」は一般名をスジアオノリといい、松崎町では「カワノリ」、生産量が多い高知県四万十市では「アオノリ」と呼ばれています。川底の小石などに付着する海苔が20~30cm位に伸びたところを熊手などでかき集め、真水で洗って脱水し、すのこに並べたり、ロープにかけたりして乾燥させて作られます。

<特徴>
松崎の風物詩「川のり採り」は、例年1月から2月上旬に、那賀川と岩科川が合流する河口付近で行われます。鮮やかな濃い緑色と独特の香りは、昔から地元の人を魅了してきました。現在は町内の宿泊施設やレストランで川のりを使用した料理が提供され、観光客にも知られるようになりました。収穫期間は3週間程と短く、収穫量も少量のため、松崎町外で手に入れることは難しいといわれています。

<栄養>
ミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富に含まれていますが、中でもカルシウムが多く目立ちます。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする以外にも、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄したりして血圧上昇を防ぐ効果もあります。また、鉄分も豊富で、貧血を予防する効果もあります。