水かけ菜

明治生まれの伝統野菜「水かけ菜」は、別名「とう菜」とも呼ばれるアブラナ科の野菜で、御殿場・小山の特産品です。富士山の豊富な湧水を掛け流して育てることから「水かけ菜」と名前がつきました。
水かけ菜は、主に稲作の終わった水田で裏作として冬期に栽培されています。米を収穫後の水田に畝(うね)を立て、10月頃から種をまき、後に湧水を引いて育てます。雪が積もる御殿場・小山では、水温12℃前後の湧水の引きこめる水田でなければ生育できないため、栽培する場所は限られており、収穫時期も1月下旬~3月までと短いので、あまり市場に出回らない貴重な野菜です。

<特徴>
水かけ菜(生葉)には豊富なカルシウム、ビタミンC、食物繊維のほか葉酸も含まれています。生葉は柔らかくクセがないので、地元では主におひたし、醤油炒め、卵とじなどで食されています。

<水かけ菜漬>
水かけ菜漬」は、水かけ菜を収穫したその日のうちに、添加物や保存料を使用せずに塩のみで漬けて作ります。販売時期は1月下旬~4月上旬までで、最盛期は2月下旬~3月上旬です。
シャキシャキとした独特の食感が人気で、御殿場・小山の早春の味覚として、地元はもちろん県内外にもファンが多く、店頭に並ぶとあっという間に売り切れてしまうほどです。
水かけ菜漬は、JA御殿場「A・COOP」や、道の駅ふじおやま「みくりやの郷」などで店頭販売される他、お取り寄せも可能です。
お問合せ先:JA御殿場 営農経済部 販売課 TEL.0550-84-4830


水かけ菜漬