今月は富士市にある「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」さんにおじゃましました。東京や山梨などに店舗がある“なぜ蕎麦”さんが、2022年7月1日に県内初の富士店をオープンされました。この店名、東京にある創業店舗では別の店名があり、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」はキャッチコピーだったとのこと。しかし、そのキャッチコピーの看板の方が目立っており、店舗名と勘違いされる方が多かったことから2店舗目以降から店名に変わりました。20～40代の男性をターゲットとしている店舗ですが、富士店ではお子様連れからご年配まで幅広く来店されています。

他県でも営業されている“なぜ蕎麦”さんが静岡県への出店を決めたのは、マーケットが非常に大きい県で可能性を感じられたから。近隣の山梨や長野でも受け入れられた商品のため、静岡でも喜んでいただけると富士市でスタートし、将来的には富士を拠点に県内での展開も目指されています。

“なぜ蕎麦”さんで提供されているお蕎麦は完全自家製麺。店内に製麺機があり、店舗で製麺されています。最大の特徴である麺のコシを出すために、季節や地域に合わせて細かく加水を管理されています。

こちらのそばつゆもオリジナルブレンド。コシの強い蕎麦に負けない味に仕上がっています。また使用されているラー油ももちろんオリジナルブレンド。こちらもコシの強い蕎麦に負けない香り高いものとなっています。

“なぜ蕎麦”初体験のお客様へのおすすめは「肉そば(960円)」。こちらは小盛、普通盛、大盛のどのサイズも同じお値段！普通盛でも十分なボリュームです。お蕎麦の上に、豚肉、ネギ、ゴマ、大量の海苔がのったこちらは“なぜ蕎麦”の看板メニューといっても過言でもありません。つけ汁は冷たいもので、味わい深いつゆとそこにラー油が入っています。ラー油の量は多め、少なめ、無しもお選びいただけますが、まずは普通からご賞味あれ。(辛いものが苦手な方は少なめか無しのがいいかもしれません。)硬めでコシのあるお蕎麦とそれに負けないラー油入りのそばつゆは相性抜群。ラー油の辛みが刺激的で、クセになる一品です。

こちらは「エビ天そば(950円)」で、どのサイズを選んでも同じ価格です。つけ汁は冷たいものと温かいものからお選びいただけます。申しつけがないと冷たいつけ汁での提供となりますので、温かいものが食べたい方は必ず申しつけを！こちらは蕎麦にエビ天、ネギ、卵、天かすなどがのった一品です。天ぷらがサクサクしていて、これもラー油入りつけ汁とよく合います。

富士店限定の「つけソバリタン(900円)」は、女性人気の高い一品。富士市のご当地グルメである「つけナポリタン」を“なぜ蕎麦”流にアレンジ。自家製トマトソースやジェノベーゼソースがコシの強い蕎麦と相性抜群です。その味わいはまさに“つけナポリタン”です。ここでしか食べられないつけナポリタンを、ぜひお楽しみください。

各テーブルにはトッピングアイテムもスタンバイ。生たまごはつゆに加えると辛みがマイルドになり、こちらも絶品です。来店されていた他のお客様の机からも卵を割る音が聞こえていました。天かすやニンニクも、お好みで加えて、ご自分だけのそばつゆを楽しむことができます。

私も生たまごを加えてみました！そのままだと辛さを感じていたつゆが、たまごを入れた瞬間とってもマイルドに！お蕎麦はもちろんお肉やネギなど、どの具材にもよく合います。たまごを入れるタイミングはお客様次第。やっぱり辛かった～と早めに入れるもよし！辛さを十分に堪能してから入れるもよし！1つ目は無料ですが、2つ目からは1個50円になります。

蕎麦屋さんのお楽しみの1つといえばそば湯。もちろん“なぜ蕎麦”さんでもお楽しみいただけます。そば湯を注ぎ、魚粉を2振りするのがおすすめ。これまでの具材の旨みが詰まったつゆで、余韻を楽しむことができます。トッピングなどで味変してきたお蕎麦の旅が、そば湯と魚粉で見事なまでに完結します。

お蕎麦のメニューは紹介した以外にもいろいろあります。テイクアウトできるメニューもありますので、イートインと合わせてそちらもご利用ください。

静岡県内初出店ですが、すでに並んでいる時間帯もあるほどの人気店となっている「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」さん。お蕎麦にラー油を入れる理由を確かめにぜひご来店ください。

取材：みづき