今月は富士市にある「HINA KAGU」さんにおじゃましました。隣接するカフェをオープンする際に、使用する椅子を探していたところ、近くに家具屋がないことに気が付いた藁科さん。そんな中、自宅で見つけた椅子の雰囲気などが目に留まり、カフェで使用することとなりました。その椅子が後日テレビで特集され、40年経っても新品として作られ続けていることを知りました。その長く作り続けて長く使い続ける家具づくりに共感し、2011年に家具屋さんをオープン。近隣・県内ではなかなか取り扱いのない、有名な家具ブランドがそろっていることもあり、県内外からお客様が訪れます。

中でも「カリモク60」は、県東部では「HINA KAGU」さん、県中部では昨年オープンした「HINA KAGU 静岡店」さんでしか購入することができません。このブランドは、1960年代のデザインを使い続けることで、品質はそのままに価格を抑えた家具が特長です。取り扱っているブランドに共通して言えるのは、デザイン・座り心地などの品質・価格のバランスが取れていると感じること。藁科さんがそう感じたブランドが並んでいます。

また「長く使える家具」をコンセプトにしている「HINA KAGU」さんでは、購入後のアフターサービスとして、椅子のクリーニングを無料で行なっています。

このクリーニングは、お客様の「良い家具が欲しいけど、どうせ汚れてしまうから安いものにする」といった声を受け、何かできることはないかと考えてたどり着いたもの。「HINA KAGU」さんで購入したものは持ち込むことで無料で対応してくれます。このクリーニングサービスは6年ほど前より始めたものですが、このサービスを受けられることが理由で家具を購入されるお客様もいるほど。やはり気に入った家具はできる限り長く使い続けていきたいですよね。店内には雑貨など余計なものは置かず、家具のみの展示にしています。それは、極力シンプルにすることで、クリーニングに力を入れることができるから。家具とまっすぐに向き合っている藁科さんの人となりを感じます。「HINA KAGU」さんでは、家具の配送や組み立ても藁科さんご自身が行なっています。藁科さんは家具を引き渡すときに重点を置いており、売って終わりではない、長く続くお客様との関係性をとても大切にされています。

「HINA KAGU」さんに隣接して「HINA CAFE」さんも営業されています。「HINA CAFE」さんで使用されている椅子は「カリモク60」シリーズのもの。実際にカフェで時間を過ごしながら座り心地を確かめることができます。時折聞こえる踏切の音や電車の音も楽しめる落ち着いた空間で、地元の方たちに愛されるカフェです。

気に入ったものを愛着を持って長く使いたいと感じる人が増えた今。デザイン・品質・価格のバランスが整った、長く使える家具を探しに「HINA KAGU」さんに足を運んでみてはいかがですか？