今月は磐田市にある「東福山　西光寺」さんにおじゃましました。こちらは750年以上の歴史をもち、現在の住職は39代目と長い間たくさんの方が参拝に訪れているお寺です。以前より文化財の宝庫として知られていた西光寺さんですが、運命鑑定士・蓮華安寿（あんじゅ）先生が「本物のパワースポット」と推薦したことと、良縁が叶った方たちの口コミから、現在は縁結び・恋愛成就のパワースポットとして、県内外から女性を中心に多くの方がお参りに訪れています。

西光寺さんにある磐田市指定文化財は、そのほとんどを自由に見ることができます。西光寺さんを訪れて最初に見える表門は、徳川家康が築かせた中泉御殿表門を移築したものと伝えられています。他にも「見付宿本陣墓所」「薬師如来坐像」などが自由に見られます。

境内に進むと見えてくる大楠（おおくす）と梛（なぎ）の木も磐田市指定文化財の1つ。こちらの大楠は推定樹齢500年以上とされています。これらの木は縁結びのお参りの際には欠かせないポイントです。お参りの際、木に触る順番には注意が必要です。梛の木を先に触ると縁結びのご利益がありますが、逆に触ってしまうと縁切りになってしまいます。縁結びのご利益といっても恋愛だけではありません。男性はこの梛の木にお参りすると出世するとも言われているように、良い出来事も含めたいろんな意味でのご縁にご利益があります。実はおじゃました日はお釈迦様が亡くなられた日（2/15）で、1年に1度、この日だけしか見ることができない涅槃図を見ることができました（写真右）。「これもいいご縁ですね。」と住職は話されていました。

梛と大楠の木をお参りするだけでもご利益がありますが、本堂内に祀られている日限地蔵尊（右側）や薬師如来（左側）にもお参りをするとよりご利益があります。日限地蔵尊に参拝したお願いごとを残したい方は一願札に願い事を日付指定で記して奉納箱に納めることができます。薬師如来は見付の町を800年以上見届けていて、身体の痛みや心の傷を癒してくれます。こちらには健康全般のお願いごとをします。お時間がある方は書院廊下を通り、一番奥にある大きなお地蔵さまもお参りされています。日限地蔵尊から大きなお地蔵さままで歩いてきた足取りが軽い方は願いが叶う証が高いそうです。

縁結びのお参りのポイントである梛と大楠を結ぶしめ縄の真下に、両方の根が結ばれているところがあります。その場所を携帯や写真で保存しておくといいことがあると言われています。男性は北側（梛の木）、女性は南側（大楠）に立って撮影するといいそうです。また、自然の風によって落ちた梛の木の葉は、昔から縁結びのお守りとしてご利益があります。こちらは拾うことができたら自由に持ち帰ることができます。

長い歴史がある西光寺さんは、諸堂の新築大改修を行ない、バリアフリーとなっています。バリアフリー新法に適合したお寺は県内唯一です。境内のスロープだけでなく、本堂の入口に自動ドアを設置したり、車いすが通りやすくするために広めの廊下にしたりとたくさんの方がお参りしやすい工夫がされています。大改修により多くの方が利用しやすい本堂となった西光寺さんですが、昔ながらの梁を残したお部屋もあります（写真右）。

本堂の廊下を進んでいくと見えてくる庭園は四季折々の風景を楽しむことができます。本堂内には景色を見ながらちょっと一息つけるようにと、座布団が用意されています。訪れた方の中には本堂内でゆっくりと過ごされる方も多くいらっしゃいます。

良縁の幸せにあやかりたい方やそっと背中を押してほしい方は、「本物のパワースポット」西光寺さんを訪れてみてはいかがですか？

詳しくは西光寺さんのホームページをご覧ください。

取材：みづき