桜の品種は400種類以上!代表的な桜の名前の由来

2020年3月号の快適ライフでもご紹介しましたが、一言に「桜」といっても、その品種は400種類以上あるといわれています。その中でも代表的な桜の品種の名前について、ご紹介します。

桜の名前の由来
日本で最もポピュラーで、気象庁の開花発表時の指標となる「ソメイヨシノ」は、現在の東京都豊島区駒込にあった村・染井村で育てられた桜だったことから“染井”の名がつきました。この桜はもとは「ヨシノザクラ」という名前の品種でしたが、奈良県吉野山の桜と混同しやすいことから、染井村発祥の吉野桜を「ソメイヨシノ」と名付けました。
河津町で見られる「河津桜」は、文字通り河津町に咲く桜から名付けられました。早咲きのオオシマザクラとヒガンザクラの自然交配から生まれたとされています。
日本の野生種のひとつである「オオシマザクラ」は、伊豆大島に由来し、伊豆諸島を中心に分布する桜です。伊豆半島や房総半島など、比較的温暖な地域にも自生しています。
枝が垂れる桜の総称である「シダレザクラ」は、枝がしだれて咲く姿からその名前がついたといわれています。品種としてのシダレザクラは、エドヒガンが下に垂れるものを指します。
他にもさまざまな品種があり、それぞれに名前がつけられています。気になる品種の名前の由来を調べてみてはいかがでしょうか?


県内のお花見スポット(見頃は天候によって左右します)
○清水船越堤公園(静岡市清水区)  見頃:3月下旬~4月上旬
旧清水市制50周年の記念事業として昭和63年に完成した公園は、四季折々の自然を生かした公園です。池の周りや見晴台にかけて約800本のソメイヨシノが植えられており、毎年大勢の花見客でにぎわっています。桜の開花に合わせて夜桜のライトアップも行なわれ、昼間とは異なった幻想的な空間が楽しめます。晴れた日は富士山を眺めることもできます。

○浜松城公園(浜松市中区)  見頃:3月下旬~4月上旬
浜松市の中心部にあり、豊かな緑に囲まれた公園で、市の指定史跡にもなっています。徳川家康によって築城された浜松城を取り巻くように、約330本の桜で彩られ、浜松随一の桜の名所として多くの花見客でにぎわいます。例年さくらまつりが実施されており、開花にあわせた約600個のボンボリが点灯し、夜間でも桜を楽しむことができます。

○冨士霊園(駿東郡小山町)  見頃:4月上旬~4月中旬
日本さくら名所100選」にも選定された、広大な公園墓地。参道にはソメイヨシノ、山桜など約8000本の桜が植えられており、満開時にはお墓参りの人だけでなく、桜を見るために訪れた多くの人で賑わっています。展望台から見ると桜のトンネルを一望できます。桜以外にもあじさいやツツジなど、四季折々の草花が楽しめる場所です。