東京2020大会 静岡県で行なわれる競技について

いよいよ今月から東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。今回の東京大会では、東京都以外の都道府県でも競技が実施されます。今回は静岡県で開催される競技についてご紹介します。

静岡県で開催される競技
オリンピックでは、静岡県の伊豆ベロドローム伊豆MTBコース富士スピードウェイを会場に、自転車競技のロードレースマウンテンバイクトラックが開催されます。中でもロードレースは、御殿場市、裾野市、小山町の3市町がコースの一部となっています。富士山の麓を走るコースで、アップダウンが激しいコースでもあります。

ちなみにパラリンピックでは、オリンピックと同じ伊豆ベロドローム富士スピードウェイを会場に、自転車競技のトラックロードレースが開催されます。ロードレースは、富士スピードウェイをスタート・ゴールとし、富士スピードウェイ内外の複数のアップダウンを含むコースを走ります。


自転車競技について
自転車競技はオリンピック第1回大会から途切れることなく実施されている数少ない競技の一つです。1992年バルセロナ大会からプロ選手の参加が可能となったことで、注目度もアップしました。自転車レースのバリエーションは近年ますます広がりをみせ、2012年ロンドン大会以降は男女種目同数実施が実現している競技です。自転車競技は大きく、トラックレース、ロードレース、マウンテンバイク、BMXの4つに分けられます。静岡県で実施される3種目について、詳しくご紹介いたします。

○トラックレース
男女それぞれ6種目ずつ行われます。個人でゴールへの着順を競う“スプリント”、4人1組で行なわれる“チームパシュート”、7人までの選手によってトラック6周で競う“ケイリン”、男子は1チーム3人、女子は1チーム2人で行なわれる“チームスプリント”、1日に4つのレースを行なう複合種目の“オムニアム”、2人1組のペアで交代しながら男子は50km、女子は30kmを走って競う新競技“マディソン”を、伊豆ベロドロームで開催します。“ケイリン”は日本の“競輪”を元に作られた種目です。

○ロードレース
ロードレースとタイムトライアルの2種目行なわれます。ロードレースは一般公道を使い、男子は約244km、女子は約147kmのコースを走り、ゴールへの着順を競います。今大会では、男女ともに武蔵野の森公園をスタート、富士スピードウェイがゴールとなっています。タイムトライアルは男子は50km前後、女子は30km前後の走行時間を競います。

○マウンテンバイク
1周4~6kmの未舗装の山道を走るクロスカントリーです。全長4,100m、高低差が150mあるオフロードコースをもつ伊豆MTBコースで実施されます。

パラリンピックでは、トラックレースは、パシュート、タイムトライアル、チームスプリントの3種目、ロードレースは、タイムトライアルとロードレースの2種目が行われます。