二十四節気の一つ 冬至について

太陽の位置が低くなることで、日照時間が1年で最も短くなる冬至。
日にちは毎年変動していて、今年は12月22日です。
今回は冬至についてご紹介します。

冬至とは
冬至は、北半球において太陽の位置が最も低くなり、日照時間が1年で最も短くなる日のことで、例年12月21日頃にあたります。冬至の日照時間は夏至と比べると、場所によって違いはありますが平均で約5時間もの差があります。また冬至の翌日から日が長くなっていくことから、太陽が生まれ変わる日と捉えられており、太陰太陽暦では冬至が暦を計算する上での起点になっています。また、太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力が甦ってくることから、「一陽来復」とされ、冬至を境に運が向いてくると言われています。


冬至の食べ物
冬至には「ん」のつくものを食べると運が呼び込めると言われています。これは縁起をかついでいたり、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、一陽来復の願いが込められたりしているからです。よく知られている食べ物は「南瓜(なんきん)」と書くかぼちゃです。他にも冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる食べ物がありますので、ご紹介します。

南瓜(かぼちゃ)
陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しています。ビタミンAやカロテンが豊富で、風邪や脳血管疾患予防に効果的とされています。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養を摂るための古くからの知恵でもあります。

蓮根
レモンの約1.5倍含まれるビタミンCは熱に弱いですが、デンプンにより相当量のビタミンCが残ります。風邪予防などの効果が期待できます。食物繊維も多く含まれ、動脈硬化や高血圧予防にも効果が期待できます。

人参
体内にある余分な塩分を排出する働きのあるカリウムを豊富に含んでいます。このカリウムの働きによって、血液循環が良くなり、高血圧予防にも役立つといわれています。

銀杏
カロテン、ビタミンC、カリウムなどが豊富で免疫力アップや疲労回復、高血圧改善などの効果が期待できます。中毒性があるので、食べ過ぎには注意が必要です。

金柑
のど飴でもおなじみで、昔から咳や喉の痛みなどの風邪予防に効果があるとされています。皮にはビタミンCが多く含まれています。

寒天
寒天は100%海藻からできており、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は血糖値の上昇をおさえる効果があるとされており、冬に多い脳卒中の原因となる高血圧や動脈硬化の予防にも効果的と言われています。

饂飩(うんどん)(うどん)
言葉の響きから、“運鈍根”に例えられ、縁起がよく出世するとも言われています。運は“幸運”、鈍は“愚直”、根は“根気”をあらわしており、開運や物事を成し遂げるための3要素と言われています。