梅雨前のカビ対策・・・

だんだん梅雨の時期が近づき、気温と湿度の上昇で、カビが発生しやすくなってきました。
梅雨に入ってからカビ対策をすることはもちろんですが、梅雨前から対策をしておくことも大切です。
今回は梅雨前のカビ対策についてご紹介します。

クローゼット・靴箱・押し入れ
クローゼットや靴箱、押し入れは、汚れやほこりが溜まりやすいだけでなく、閉め切っていることが多いため湿気もこもりがちです。梅雨に入る前に掃除をして汚れやほこりを落とし、扉を開けて、風を通し、除湿剤を置くなどの対策をしましょう。梅雨に入ってからは、洋服や靴などはしっかり乾かし、汚れを落としてからしまい、天気が良く湿度が低めの日には扉を開けて通気し、ほこりはこまめに落としましょう。押し入れではすのこを敷くなど、通気に配慮しましょう。内部の壁面全体的に除湿シート(LIXIL・エコカラットなど)を張るのもおすすめです。
※エコカラットについてはこちら

浴室
浴室は密閉されているうえに高温多湿のため、最もカビが発生しやすい場所です。特にタイル目地は細かい凹凸があり吸水性があるため、最もカビの発生しやすい部分です。この目地部分にろうそくのロウを塗っておくと、水をはじき汚れがつきにくくなるのでカビ予防に効果があります。ロウの他にも撥水効果のあるカビ予防剤でも代用できます。また、カビは0℃~50℃の範囲であれば基本的に活動ができます。そこで週に1度、50℃以上のお湯を浴室全体にかけましょう。(天井にお湯をかけることはやけどの危険性がありますので避けましょう。)カビは直接お湯がかかると5秒で死んでしまうため、お湯をかける時間は5秒で十分です。やけどの危険がある天井などには、浴室の殺菌処理を行ないましょう。「消毒用エタノール」をスプレーボトルに入れて、カビが発生しやすい場所にまんべんなくスプレーするだけです。

キッチン
キッチンは料理により高温多湿になりやすく、カビの栄養源が豊富です。中でもカビが繁殖しやすい場所は、シンクの三角コーナーです。生ごみなどがカビの栄養分となり湿気も保たれているためです。次いで、湿気が多く液だれなどの付着でカビを繁殖させる流しの下の収納棚、栄養分が豊富な冷蔵庫です。キッチンでのカビ対策として基本的な方法は「換気」です。流しの下の収納棚などは空気の流れが無く湿気がこもります。掃除後は完全に乾かしてから収納すること、定期的に扉を開けて空気を入れ替えることなどがカビ予防につながります。また、キッチンは常に水に濡れた状態が多く、水回りの水分をこまめに拭くだけでもカビ予防に効果があります。キッチンのカビの繁殖環境を大きく左右するのが、カビの栄養分である食べ物やごみの管理です。汚れのほとんどはカビの好む食物による汚れです。汚れと生ごみは放置しないことがカビ予防には重要です。料理中やお皿洗いなど、キッチンを使用する際は換気扇を回したり、除湿機を有効的に利用したりしましょう。