大丈夫ですか?あなたの 咳と鼻紙のエチケット

近年、新型インフルエンザの拡大に伴い、「咳エチケット」という言葉が言われるようになりました。
私たちに咳の症状がある場合、マスクをしますよね。マスクがない場合は、人から顔をそむけて口元を覆いますが、このとき手で覆っていませんか?

咳をするとき、口を手で覆うのは間違い!

咳の瞬間のウイルス飛散は抑えられますが、ほとんどのウイルスが手に付着するため、感染を広げてしまうことになるのです。例えば咳をした後で不特定多数の人が素手で触るドアノブや、エレベーターのボタン、電車の吊革などを触ると、物を介してウイルスが広がってしまいます。

厚生労働省では、次のような咳エチケットを推奨しています。

1.咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用する。

2.マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れる。

3.使用したティッシュペーパーはビニール袋などに入れて、袋の口を結んでから捨てる。

そのほか、ティッシュが切れていたり、直ぐに取り出せないときは緊急避難的に上着の袖を使いましょう。手と違って、あまり周囲を汚染しません。

マスクと消毒液を準備し、手洗い・うがいを頻繁に
ウイルスを広げないための必須アイテムは、マスクと消毒液です。マスクはウイルス予防には十分ではありませんが、ウイルス保持者のマスク着用はとても有効です。また、咳をした後や鼻をかんだ後に、いちいち手洗いをするのは大変なので、家庭用の小さな消毒液でサッと消毒するのもオススメです。

鼻をかんだ後のティッシュはウイルスだらけ
もう一つ見落とされがちなのが鼻紙。鼻をかんだティッシュペーパーには大量のウイルスが付着している可能性が高いんです。
オフィスや公共の場所はもちろん、子供がいる家庭は特に要注意。鼻をかんだ後のティッシュを子供がうっかり触ってしまった場合や、ゴミ箱をひっくり返してしまった場合は、家族内感染のリスクが高まります。
鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。外出先では、ビニール袋に包んでから捨てるのが正解。できればポケットティッシュと一緒に小さめのゴミ袋を持ち歩くといいですね。