よく使うのに、よくわからない!?「暑さ寒さも彼岸まで」

  

3月20日は春分の日です。
お彼岸の時期になると「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句がよく登場しますが、その言葉に深い意味が込められているのをご存知でしょうか。今回は、「暑さ寒さも彼岸まで」を紐解いてご紹介します。

●「彼岸まで」の彼岸っていつ?
では、基本的なことから押さえていきましょう。彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。それぞれ、2013年の場合、春分の日(3月20日)、秋分の日(9月23日)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼ぶのに対し、秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」と呼びますが、いずれの彼岸もお墓参りに行く風習があります(その理由は後ほどご説明します)。

●春分や秋分は二十四節気のひとつ
太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
秋は秋分の日(=彼岸の中日)を境に日が短くなっていき、秋の夜長に向かいます。つまり、太陽の出番がどんどん短くなるので、暑さも和らいでいくわけです。春はこの逆ですね。
しかし、昼と夜の長さが同じだからといって、春分と秋分の気候が同じになるわけではありません。暑さの名残で秋分のほうが10度以上も気温が高いのですが、厳しい暑さや寒さも目処がつく頃なので、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるようになりました。

●お墓参りの風習があるのは?
実は、春分と秋分の太陽に関係があります。仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私達がいる世界を此岸(しがん)といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
迷い、悩み、煩悩に惑わされている人間が、悟りの世界と通じるときですから、暑さ寒さやそれに伴う様々なつらさも、彼岸のころには和らいで楽になると考え、励まされていたのでしょう。自然に寄り添う暮らしの中で、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の深さが身に沁みるのです。

~春彼岸~
春分の日が3月20日の場合
3月17日:彼岸入り
3月20日:彼岸の中日(=春分の日)
3月23日:彼岸明け

~秋彼岸~
秋分の日が9月23日の場合
9月20日:彼岸入り
9月23日:彼岸の中日(=秋分の日)
9月26日:彼岸明け