伊豆の名産として知られる金目鯛は、下田港や稲取港など伊豆半島で多く水揚げされ、その漁獲量は日本一を誇ります。鯛の仲間ではなく深海魚で、水深400~600mの水域に生息しています。金目鯛の旬は11月下旬~2月ですが、「下田きんめ祭り」が行われる6月頃は産卵期を迎えて脂がのるため、おいしいとも言われています。
<特徴>
伊豆で獲れる金目鯛の中でも、稲取沖で1本釣りによって水揚げされる「稲取キンメ」、脂がよく乗り、漁業関係者も一目おく存在です。稲取キンメは「地金目鯛」と呼ばれる最高級品に分類され、味も濃いのが特徴です。また、日帰りで漁を行なう日戻り操業により、活きがよく高い鮮度を誇っています。
<栄養>
金目鯛には、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAが多く含まれています。DHAは脳の働きを活性化し、EPAは血液をサラサラにする働きがあると言われています。また、カルシウムと結合して骨や歯を形成する栄養素であるリンの含有量は、魚類の中でもトップクラスを誇ります。