こん太は、1990年(平成2年)に静岡市清水区で発見され、2002年に品種登録を受けた金柑で、静岡県内のみで栽培されています。
金柑が日本に伝わったのは江戸時代後期の1826年、中国の船が遠州灘で難破し、清水港に船体の修理のために寄港した際、清水の名主・新発田権左衛門(しばたごんざえもん)が世話をし、そのお礼に船員から金柑の砂糖漬けをもらい、その種をまいたのが始まりと言われています。
<特徴>
大玉で直径30mmほどになるこん太は、金柑特有の苦みが少なく、甘みが強いのが特徴で、平均糖度20度と他の金柑とは比べ物にならないほどの甘さです。
また、温室で大切に育てられ、完熟してから収穫しているので、販売開始は2月上旬~と、一般の金柑よりも少し遅めです。
<栄養>
金柑はビタミンCが豊富で風邪予防や咳止めに効果的です。
こん太は、果皮がツルツルしていて皮がやわらかいので、皮ごと生のままパクッと食べられます。そのため、栄養素もしっかりと摂取できます。
<金柑の甘露煮>
◆材料
こん太・・・20個、砂糖・・・120g、水・・・200ml
◆作り方
1.こん太は包丁で縦に数本の切り目を入れ、種を取り出します。
2.鍋に1と水を入れて火にかけます。沸騰後2分ほど加熱したら一度ザルに上げます。
3.ホーロー鍋に水と砂糖を入れて煮溶かし、2を加えて落とし蓋をしてゆっくりと煮含めます。
4.冷ましたら密閉瓶などに入れて保存します。