今月は沼津市にある「Nazaré」さんにおじゃましました。こちらは2023年7月にオープンした、ポルトガル料理とお酒を楽しめるお店です。店名の“ナザレ”はポルトガルにある港町の名前。店主の生江さん曰く、ナザレでふと見た風景が、地元沼津に似ていたとのこと。県内でも数少ないポルトガル料理のお店ということもあり、男女問わず、多くのお客様が訪れています。

ポルトガル料理は、出汁の取り方や味付けの仕方などが、和食と非常に近く、日本食の感覚で食べることができる洋食です。シンプルな味付けで素材を活かしたポルトガル料理は、海鮮が多く、お米も食べられていることから、日本人の舌によく合う料理ともいえます。お店のおすすめは店内の黒板に掲載されています。

写真はランチで人気の「ポルトガルランチ(1,500円)」。サラダ・ドリンク・パンに、メインを「アフリカンチキン」か「豚肉とアサリのアレンテジャーナ」から選びます。写真はナザレで必食の「豚肉とアサリのアレンテジャーナ」です。パプリカを使ったポルトガルの伝統的な発酵調味料である『マッサ』で豚肉を漬け込み、ソテーした後アサリを加えて、白ワインで蒸し焼きにしたもの。豚肉は箸で切れるくらいにホロホロ。お好みでパクチーを添えていただきます。ソースの色はパプリカ来たもの。豚肉やアサリ、野菜のそれぞれの味をしっかりと感じられるお料理で絶品です。残ったソースはパンにつけていただきました！
メインの「アフリカンチキン」も「豚肉とアサリのアレンテジャーナ」も、どちらも同じくらい注文が入る人気ぶりです。

ランチは他にも、サラダ・前菜盛合わせ・スープ・パン・デザート・ドリンクに、メインを一品選ぶ「ナザレランチ(2,200円)」や、サラダ・自家製パン・スープ・ドリンクに、本日のお料理からメインを一品選ぶ平日限定のお得な「平日限定ランチ(1,200円)」、お店の人気メニューやポルトガル料理を堪能できる「フルセットコース(4,200円)」があります。

今日のLUNCHや本日のお料理は店内の黒板に掲載されています。メニュー表に載せきれていないものが載っていますので、こちらも忘れずにチェック！

ディナーは、魚介のカタプラーナが入ったコースが人気です。前菜・サラダ・バカリャウのコロッケ・カタプラーナ・リゾットがついて、1人当たり3,300円。2名様から注文が可能です。他にも、ランチでもいただけるアレンテジャーナも人気です。

写真は「タコのリゾット(1,180円)」。魚介好きのポルトガル人ならではの素朴なご飯です。日本でいただくタコはプリっとした食感を楽しむものが多いですが、ポルトガルでのタコは柔らかくなるまで調理されているため、その食感の違いに驚きます。こちらもお好みでパクチーを添えていただきます。シンプルな味付けのため、タコの味をしっかりと感じることができます。

こちらは「バカリャウのコロッケ(1個200円)」。バカリャウは、ポルトガルのソウルフードで、タラを塩漬けにして干したものです。そんな塩ダラとポテトのコロッケは、小さめサイズなので、ちょこっと食べたいときにもぴったりです。バカリャウのコロッケは、ポルトガルで最もポピュラーなお料理として知られています。

「Nazeré」さんでは、お酒もたくさん提供されています。ポルトガル産のワインは50～60種類用意されています。日本ではフランスやイタリアのイメージがあるワインですが、実はポルトガルはワインの消費量が日本一。自国で生産し、自国で消費してしまうため、なかなか知られてきませんでした。ポートワイン、マデイラワイン、ヴィーニョ、ヴェルデ(緑のワイン)などがポルトガルを代表するワインとされています。お酒好きの方はぜひこれまで飲んだいたワインと比べてみてください。

「Nazaré」さんでは、テイクアウトもされています。お料理によってはテイクアウト出来ないものもありますので、お問合せください。会議用などのお弁当も対応されています。お弁当については予約が必要です。事前にご予約をお願い致します。エッグタルトやケーキなどは、予約不要でテイクアウトできます。お土産として購入される方もいらっしゃいます。

店内はカウンターと座敷があります。座敷席はつなげることで14名までの利用が可能です。飲み放題プランも3種類ご用意されていますので、ポルトガル料理やお酒を楽しみながら、気心知れた方たちと楽しい時間を過ごすことができます。沼津駅北口から約6分と近いので、遅くまで楽しむことができますよ。

生江さんは、出来るだけシンプルにし、現地の人の感覚に近い感じで提供をされています。県内では数少ないポルトガル料理とお酒を楽しめる「Nazaré」さん。ぜひ1度ご来店ください！

取材：みづき