道の駅川根温泉は、日帰り温泉施設からSLが眺められる全国でも珍しい道の駅です。

毎分730Lと豊富な湯量による全浴槽源泉かけ流しの日帰り温泉施設「ふれあいの泉」を中心とした周辺施設が平成12年に道の駅に登録され、道の駅川根温泉となりました。日帰り温泉施設だけでなく、宿泊施設「ふれあいコテージ」やプールゾーン、足湯、お食事処、道の駅売店など、さまざまな施設があり、家族みんなで1日楽しむことができます。遠くからお越しのお客様もいらっしゃいますが、静岡県の中部エリアの方が全体の半分近くを占めています。回数券を利用される常連の方も半数近くいらっしゃるそうですよ。

露天風呂からSLを眺めることができるのはここの特徴の1つ。全国でも珍しく、名所として有名です。施設の近くに線路が通っているため、汽笛の音やSLの走る姿は迫力満点。他にもプールや駐車場など、さまざまな場所からの大迫力のSLを楽しむことができます。SLが通過する時間になると、河川敷などのベストスポットはカメラを持ったたくさんの方で賑わうそうですよ。コテージ近くの駐車場は、SLの先頭から車両まできれいに見られるポイントで、こちらにもカメラを持った方々が集まります。

川根温泉のもう1つの特徴は全浴槽が源泉かけ流しであること。全浴槽を源泉かけ流しにできるのは、湯量が豊富な川根温泉だからこそ。川根の湯はナトリウム―塩化物温泉で別名「熱の湯」と呼ばれています。温まりやすく湯から出た後に塩の細かな結晶が汗腺をふさぐため、湯冷めしにくいのが特徴です。塩素などの殺菌剤を使用していないため、お肌にとっても良い温泉で多くのファンがいらっしゃいます。これからの季節は冷え性で悩んでいる方にオススメ。実は川根温泉の源泉は温泉基準値の11倍ととても濃い温泉なんです。それをかけ流しにしているなんて贅沢！敷地内にある「ふれあいコテージ」や無料の足湯でも同じ温泉を使用しています。そんな川根温泉のお湯を、外のコインスタンドで持ち帰ることができます。

お食事処は1階と2階で異なるメニューが楽しめます。1階のお食事処は「川根いなり」や「島田汁」などご当地のメニューの他にも、おそばや丼など豊富なメニューが並んでいます。2階のお食事処では川根ならではのラーメンがいただけます。それは「幻の塩ラーメン」。普通の塩ではなく、温泉水を煮詰めて作った塩を使っているから「幻の塩ラーメン」なんですよ。他にも地元の老舗「マルイエ醤油」を使った醤油ラーメンなど、川根温泉でしか味わうことができないラーメンがたくさんあります。2階のお食事処は昼間限定メニューですので、食べたい方は時間に気をつけてくださいね。
(平日　10：30～13：30　土日祝　11：00～14：00)

施設内の売店では、川根の名物や特産品がたくさん並んでいます。中でもオススメは川根温泉オリジナル商品。川根温泉の成分分析表をもとに作った入浴剤「川根の湯」(写真中央)は、20回分入ったボトル(1,300円)と1回分の袋(155円)の2種類で販売されています。他にも川根温泉の源泉を配合した石けん(写真左・945円)や「幻の塩ラーメン」にも使われている塩(写真右・880円)も販売されています。「道の駅売店」では、川根の特産品が販売されています。この時期は自然薯や椎茸がオススメです。

ゆっくり温泉に浸かる時間はない・・・なんて方はぜひ「道の駅売店」近くの無料の足湯に！疲れがすっと消えていくようだと評判です。
また、駐車場から線路の下をくぐっていくと、「ふれあいコテージ」が見えてきます。こちらのコテージも多くの方が利用されています。こちらは貸別荘タイプの宿泊施設です。全棟に温泉といろりが付いていて、5人棟～8人棟には専用の露天風呂がついています。コテージにはバーベキューコーナーが隣接されています。お部屋にはキッチンがありますが、仕出し料理やバーベキューの食材を注文することができます。

コテージの近くにはドッグランやドッグカフェ「サクラテラス」、農業体験室があります。ドッグランは小型・中型犬用で、無料で楽しめます。カフェではペットと一緒に食事が楽しめるので、ペットと一緒にお出かけされる方には嬉しいですね。カフェ「サクラテラス」の隣には農業体験室があります。こちらでは、川根町手もみ保存会の指導のもとで、お茶を自分の手でもみ上げる体験教室などを行なっています。こちらは予約が必要ですので、体験したい方はお早めにご連絡を。

紅葉が見頃を迎えた川根。紅葉狩りに訪れた際には、旅の疲れを癒しに道の駅川根温泉に立ち寄ってみてはいかがですか？