近年はスマートフォンなどの普及により、写真撮影がとても身近になりました。美しい風景や友人・家族などの人物をスマートフォンで撮影したけれど、見返すとあまりきれいに映っていない・・・という経験はありませんか?特にこれからのお花見の時期、きれいに撮影したいですよね。今回は、スマートフォンなどできれいに撮れる写真の撮り方とテクニックをご紹介します。
シーンごとのきれいな写真の撮り方
○風景
風景の撮影に活用したいのが「グリッド機能」です。グリッドとは、画面上に縦横それぞれ3分割した線を表示する機能です。このグリッド線を基準として被写体を配置し、なおかつ建物のラインに合わせて撮影すると、垂直・水平方向が揃った安定感のある写真になります。また、漠然と全体を撮るのではなく、メインにしたい被写体を決めてから撮ると、バランスの良い写真になります。
夜景を撮影する場合は、明るさやピントなどの調整が必要で、撮影の難易度が高くなります。しかし、それも「AE/AFロック機能」で解決できます。画面上でピントを合わせたい部分を長押しすることで、その部分を基準に明るさが調整され、夜景もきれいに撮影することができます。
○人物
「ポートレートモード」を使用して、人物をより魅力的に見せる方法があります。ポートレートとは、肖像画と言う意味で、メインの人物にピントを合わせつつ、背景をぼかす機能です。この機能を使うことで、被写体を際立たせた写真を撮ることができます。被写体にできるだけ近づき、自動で顔や全身が認識されるのを待てば、自動的に背景にぼかしが入ります。さらに、背景のぼかし具合も調節ができます。人物にピントを合わせ、さらに背景も加えたい場合はぼかしを薄く、人物のみにピントを合わせる場合はぼかしを濃くするなど、状況によって変更が可能です。ただし、過度にぼかしすぎると違和感のある写真になるため、注意が必要です。
○食べ物
食べ物を美味しく見せる1番のポイントは、「光」です。自然光が入る明るい場所かつ、太陽と反対向きの逆光となる位置に食べ物を置いて撮ると、よりツヤツヤで立体的に見せることができます。また、写真を撮るときは、斜め45度からの角度で、1番美味しさを伝えたい部分にピントを合わせて撮ると、迫力が出て、美味しそうな写真に仕上がります。ただ、斜めにすると撮影者自身の影が写り込む可能性が高くなるので、気を付けましょう。なぜ斜めのアングルで撮るかは、普段の食事でテーブル上の料理を見ている角度と等しく、リアリティが感じられるためだと言われています。
撮影テクニック
写真撮影で特に気をつけたいのが手ブレです。撮影する際は、両手でしっかりとスマートフォンを包み込み、カメラのレンズに指が重ならないように気をつけながら、片手でシャッターボタンを押しましょう。また、自撮りをするときなど、片手でスマートフォンを持たなければいけない場合は、人差し指と小指で挟み込むようにしてしっかり固定しましょう。中指と薬指でスマートフォンの背面を支えると安定します。
また、撮影するときは、できるだけズーム機能を使わないように注意してください。ズームは、画像が荒くなってしまう恐れがあるので、画面に被写体が収まるように、被写体との距離を意識しながら撮影を行いましょう。