夏の夜の楽しい遊び おもちゃ花火と県内の花火大会2024

夏の風物詩といえば花火ですが、打ち上げ花火の他にも、個人で楽しむことができる“おもちゃ花火”があります。今回は、個人で楽しむ花火と県内の花火大会についてご紹介します。

おもちゃ花火
おもちゃ花火は、打ち上げ花火と違い、個人で楽しむことができる花火のことを表します。このおもちゃ花火は、1659年、現在の奈良県から江戸に出てきた初代鍵屋が、初歩的なおもちゃ花火を考え売り出したところ、爆発的な人気を得たといわれています。おもちゃ花火は、「火薬類取締法」という法律で規格が定められています。種類別に商品1つあたりの火薬量が決められており、よく見る手持ち花火は15g以下と定められています。この規格を超えるものは「煙火」に属すため、消費のときは届け出や許可が必要になってしまいます。規格を超えない範囲内でさまざまなおもちゃ花火が作られています。
おもちゃ花火にはさまざまな種類があります。主に「ススキ花火」「スパーク花火」「線香花火」に分けられます。「ススキ花火」は、火薬に入った細長い筒状の紙の管を、竹棒に巻き付けた花火です。ススキの穂のように大きな音を立て、明るい光を放ちながら噴き出す定番の手持ち花火です。「スパーク花火」は、雪の結晶のような細い火花が四方八方へ飛び散るのが特徴の花火です。煙が少ないタイプは、ケーキやパフェなどにさしてお祝いの演出に使用されることもあります。「線香花火」は、昔から親しまれてきた花火です。小さく静かに燃える線香花火は、はかなさがあります。


県内の花火大会
※最新の情報は、各大会の公式サイトなどをご確認ください。
○弁天島花火大会(浜松市)
浜名湖の夏の風物詩で、2013年を最後に打ち切られていた弁天島花火大会が、11年ぶりに復活。来年以降も継続していく。7月6日(土)に、1,000発の花火が打ち上げられる。昨年は弁天島シンボルタワー赤鳥居50周年記念として、地元有志によって花火が打ち上げられていた。今年は、観光協会などでつくる実行委員会によって開催される。

○2024夏の清水港花火ナイトクルーズ(静岡市)
清水港の夕夜景と花火を船上から楽しむことができる特別なクルーズ。船は「ベイプロムナード号」と、今年建造50周年の帆船「オーシャンプリンセス号」。こちらは原則事前予約となるため、前日正午までに予約をお忘れなく。空きがあれば当日乗船も可能。7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)の3日間開催される。

○富士まつり2024花火大会(富士市)
毎年中央公園と青葉通りをメインに行われる、富士市の夏を彩る一大イベント。今年は7月28日(日)に開催される。「かぐや姫コンテスト」や「市民総おどり」など、さまざまなイベントが実施される。約5,000発の花火の打ち上げが予定されている。