春の体調変化 春バテ・ゆらぎ肌について

春は寒暖差や新生活へのストレスなどから体調を崩しやすい季節です。今回は、春に増える体調不良の「春バテ」と「ゆらぎ肌」についてご紹介します。

春バテとは
暖かく過ごしやすい季節なのに、何となくだるい、疲れやすいといった不調は、「春バテ」と呼ばれるものです。「夏バテ」はよく耳にしますが、症状はとてもよく似ています。食欲がない、疲れやすい、立ち眩みがある、めまいがする、日中眠気がひどい、肩こりがひどいといった症状が、2週間続くようであれば「春バテ」かもしれません。「春バテ」は、自律神経のバランスが崩れることで起こると言われています。春は1年の中でも寒暖差が大きく、時間帯によって日内変動が大きいのも特徴です。人の体温は自律神経でコントロールされていますが、寒暖差が大きい状況が続くと、自律神経のバランスが崩れて、体調を崩してしまいます。また、春は新生活シーズンで、住環境や人間関係が変化する時期です。新しい環境への期待と不安が、身体にとってはストレスとなり、自律神経の働きが乱れる原因となります。そのため、春バテには自律神経を整えることが大切です。対策としては、次の方法が挙げられます。
○気温の変化に注意する:服装で調節したり、冷暖房を上手に使ったりして、一定の温度を維持するようにしましょう。
○新しい環境に慣れる:引っ越しなどは余裕を持って行い、下見や下調べが出来ると安心です。
○自律神経のバランスを整える:規則正しいバランスのよい食事や、適度な運動、十分な睡眠が大切です。起床時には、日光をしっかりと浴び、コップ1杯の水を飲むようにしましょう。


「ゆらぎ肌」とは
なんらかの原因で皮膚のバリア機能が一時的に低下し、不安定になった状態のことで、慢性的に過敏になる「敏感肌」と違い、あくまでも一時的なものをいいます。顔を洗うと肌がつっぱったり、皮膚に赤みがあったり、かゆみを繰り返したりする場合は、肌のゆらぎに注意が必要です。ゆらぎ肌は、季節の変わり目になりやすく、長い冬が終わった後のは特になりやすいです。ゆらぎ肌は、寒暖差や強くなる紫外線、花粉や黄砂、ストレスなどが原因とされています。「春バテ」と同様、規則正しい生活を送る事を心がけましょう。それでもゆらぎ肌になった際には、強い刺激を与えないように気を付けましょう。
洗顔はお湯ではなくぬるま湯を使い、ゴシゴシこすらず、やさしく洗うようにしましょう。拭くときもやわらかいタオルで押さえるようにふき取りましょう。スキンケア用品は、できるだけ低刺激なものを使いましょう。化粧水で水分を補給したら、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めます。紫外線対策も忘れないようにしましょう。日焼け止めを塗って、肌へのダメージを防ぎます。外出時は、花粉が直接肌に触れないようにメイクをすることが大切です。ファンデーションは肌をカバーしてくれます。帰宅したら玄関先で花粉を落とし、家に持ち込まないようにしましょう。花粉症対策でマスクを着用することがありますが、マスクは常に清潔なものを身に着けることも大切です。ストレスも原因となりますので、スポーツや音楽、グルメなど、自分に合ったストレス発散方法で、ストレスを溜めないようにしましょう。湯船につかってリラックスするのも大切です。