空き巣から家を守る 被害に合わないための対策

4月になり、暖かく過ごしやすい季節となりました。
新生活が始まるこの季節は、空き巣や忍び込みなどが増えてくる時期とも言われています。
今回は、大切な家が被害に合うことのないように、防犯対策についてご紹介します。

静岡県の発生状況
平成30年のデータを基に警備会社のALSOKが作成したデータによると、静岡県は空き巣や忍び込みなどの侵入盗の件数ベースでは全国11位、発生率ベースでも全国19位となっています。静岡県が公表している件数で見てみると、昨年、人が不在の住宅内に侵入し、金品を盗む「空き巣」は515件、就寝中の住宅内に侵入し、金品を盗む「忍び込み」は251件発生しています。例年で見てみても、空き巣は約500件、忍び込みは約300件発生しています。こうした被害に合わないためにできる対策をご紹介します。


被害に合わないためにできる対策
家の外側
家の外側でできる対策のポイントは「泥棒を近寄らせない」です。家の周りには塀や生垣などがありませんか?高さのある塀や隙間のない生垣は、目隠しとなり、泥棒にとっては好都合となってしまいます。他にも窓のそばに踏み台になるようなものはありませんか?動かせるものは別の場所に移動し、動かせないものは窓に防犯グッズを使うなどして、泥棒の侵入を防ぎましょう。他にも、センサーライトや防犯カメラ、防犯ジャリなど、人目につきやすく物音がする家にするのも効果的です。また、ポストに郵便物が溜まってしまうと、泥棒に長期間家を空けていることを知らせてしまうことにつながります。そのため長期的に留守にするときには、新聞を止めるなどして対策をすることも大切です。

家の内側
泥棒の侵入場所の1つが窓です。窓ガラスについているクレセント錠と呼ばれるカギを狙っています。このクレセント錠が簡単に開かないような対策をしましょう。おすすめなのが、ロック機能付きのクレセント錠です。空き巣の手口を徹底研究して開発されており、簡単にはクレセント錠を開けることができないようになっています。さまざまな種類が販売されていますが、ダイヤルロック付きの商品は鍵に手が届いても、ダイヤルを合わせないと解錠することができないため、結果的に侵入を防ぐことにつながります。窓の防犯対策の基本として、防犯ガラス防犯フィルムは欠かせません。普通のガラスではすぐに割られてしまいますが、防犯ガラスや防犯フィルムは穴を開けるのに時間がかかります。フィルムは厚さによってかかる時間は異なりますが、窓ガラス全面に貼っておくことで効果が期待できます。

他にも、トイレやお風呂などの小さな窓へは面格子の設置が有効です。外からはずせるものでは意味がないので、取り付けネジが外から見えない格子をつける、ネジ穴をつぶしておく、空き巣に強い素材や形状を選ぶ等の工夫が必要です。面格子がついていても、窓を開けたままにして家を留守にしないように気を付けましょう。

ご近所付き合い
近年はご近所付き合いが減ってきているともいわれていますが、ご近所付き合いをすることで防犯にもつながります。泥棒が犯行を諦める理由として「泥棒に入ろうとして近所の方に挨拶をされた」ことがあげられます。また、日頃から声を掛け合っていれば、長期不在のはずなのに人影が見える、見慣れない人が訪ねてきた等の異常に気が付いてくれるかもしれません。