「母の日」は母親に感謝の気持ちをあらわす日。今年は5月13日です。
そんな母の日の由来と、欠かせないカーネーションについてご紹介します。
母の日の由来
現在は母親に日頃の感謝の気持ちを伝える日として知られている「母の日」ですが、この習慣はいつどのように始まったのでしょうか。諸説ありますが、一般的なものはアメリカのアンナ・ジャービスの話です。ウェストバージニア州に住むアンナ・ジャービスの母、ミセス・ジャービスは1858年「Mother's Day Work Club」を立ち上げ、病気で苦しんでいる人を助けるための募金活動や公衆衛生の活動など、社会運動家として活躍していました。女性が社会的弱者だった当時、母親としての社会活動は大変意義のあったもので、社会改革に大きく貢献しました。1908年5月10日、娘のアンナ・ジャービスは、1905年5月9日に亡くなった母を追悼しようと、フィラデルフィアの教会で母の好きだった白いカーネーションを配りました。その後、1910年にはウェストバージニア州が、1914年には当時のウィルソン大統領が、5月の第2日曜日を「母の日」として祝日に認定しました。これは1908年5月10日が第2日曜日だったからとされています。
この「母の日」、現在は母へ感謝をする日で知られていますが、提唱者のアンナ・ジャービスは、感謝だけでなく、平和を願う母親たちの社会運動を記念したものとしてスタートしました。
日本では、1913年頃にキリスト教会や日曜学校などで「母の日」が始まりました。その後1937年にはお菓子メーカーの普及活動により全国的に広がり、1947年に公式に5月第2日曜日が「母の日」となりました。
カーネーション
「カーネーション」は、アンナが白いカーネーションを配布したことから認識されるようになりました。“母と子”や“母性愛”を象徴する花でさまざまな色があります。それぞれの色の意味をご紹介します。
赤・・・カーネーションの定番色です。花言葉は、「母への愛」「母の愛」「純粋な愛」「真実の愛」などです。各色の花言葉のなかで、最も直接的な母親への想いが込められています。
濃い赤・・・同じ赤でも色味が暗い、深い赤のカーネーションは、「私の心に哀しみを」という意味合いに変わります。そのため、母の日には単に赤い色を選ぶのではなく、色の明暗にも着目することが大切です。
白・・・アンナ・ジャービスが配った白いカーネーションの花言葉は「私の愛情は生きている」「尊敬」です。亡くなった母親を偲んで贈る花の定番です。
黄色・・・華やかな見た目ですが、花言葉は「軽蔑」「嫉妬」です。贈り物としては注意が必要な色です。
オレンジ・・・花言葉は「熱烈な愛」「純粋な愛」で、愛にあふれた花言葉ですが、恋人へ向けられる愛に近いニュアンスの意味を持ちます。
ピンク・・・「感謝」「気品」「温かい心」「美しい仕草」といった花言葉があり、赤いカーネーション同様、母の日に伝えたい想いが込められています。
青・・・寒色ですが、花言葉は「永遠の幸福」という、温かい気持ちが込められています。
紫・・・高貴な色とされる紫の花言葉は「誇り」「気品」です。落ち着いた色合いから、亡くなった母親を偲んで贈るアレンジメントなどにも使用されます。