聖なる夜・・・由来と世界のクリスマス

12月に入り、クリスマスの装飾が多く見られるようになりました。
今では当たり前になったクリスマスですが、語源や由来をご存知ですか?
世界のクリスマスと合わせてご紹介します。

クリスマスの語源と由来
クリスマスは英語で「Christmas」と表記されます。この言葉は前半の「Christ」と後半の「mas」に分けられ、それぞれ「イエス・キリスト」と「ミサ(礼拝)」という意味を持っています。その語源はラテン語の「クリストゥス・ミサ」からきています。

クリスマスは12月25日ですが、なぜこの日なのでしょうか。この日は「イエス・キリスト」の誕生日と言われています。しかし、誕生日に関する記録は残されていないため、正式な誕生日は分かっていません。初期の頃は様々な日にお祝いをしていましたが、徐々に日付が決まっていき、4世紀頃には12月25日で確立していきました。また、ローマでは12月の冬至に太陽を祭るお祝いをしていました。273年になると当時のローマ皇帝アウレリアヌスは12月25日を太陽神の誕生日と定めました。キリストは当時『正義の太陽』『世の光』と呼ばれていたことから、336年に教会がこの祭日を利用してイエス・キリストの誕生を祝う日と定めました。

世界のクリスマスの過ごし方
恋人と過ごすことが多い日本のクリスマスですが、海外では家族や親戚、親しい人たちと過ごすことが一般的です。他にも日本とは異なる部分がありますので、ご紹介します。

■アメリカ:ツリーには本物のモミの木を使います。またプレゼントはツリーの下に置かれ、25日の朝に家族みんなで開けます。クリスマスムードは1月に入るまで続いていきます。

■イギリス:ロンドンのクリスマス飾りはシンプルです。ショッピング・センターには「サンタ小屋」が出現し、お願いを書いた手紙を持った子供たちが列を作り、サンタさんにおねだりします。

■オーストラリア:南半球に位置しているため夏にクリスマスを迎えます。そのため海辺に行くとトナカイではなく、水上スキーに乗ったサンタさんに出会えます。ツリーは12月10日頃から飾り、1月10日頃に片付けます。

■ドイツ:ドイツはクリスマスマーケットで有名です。3大マーケットには世界中から多くの人が集まります。夜、子供が寝た後は大人たちが深夜のクリスマス礼拝へと教会に行きます。

■フランス:クリスマスケーキは薪の形をした「ブッシュ・ド・ノエル」が有名です。シャンゼリゼ通りでは、まっすぐ一直線に街路樹に飾られたイルミネーションが続きます。

まもなくクリスマス本番。
今年はどんなクリスマスを過ごしますか?