秋が深まり、新そばの季節になりました。
そば好きの方にとっては待ちに待った「新そば」ですが、そばに詳しくない方の中には「新そばって何?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は「新そば」についてご紹介します。
新そばとは?
そもそも「新そば」とは何でしょうか。それはその年の秋に収穫されたそばのことです。一般的に「新そば」は9月~11月に収穫された「秋新」のことを呼んでいます。6月中旬~8月中旬に収穫された「夏新」と呼ばれるものもありますが、「秋新」の方が風味も香りも優れていることから、「秋新」を「新そば」と呼んでいます。新そばは香り高く甘みのあるちょっと緑がかったそばで、この時期が1年で一番美味しいと言われています。
日本の三大そば
日本にはさまざまなそばがありますが、その中でも三大そばといわれているそばをご紹介します。
◆長野県:戸隠そば
戸隠そばは標高1000mの火山灰土で栽培されます。戸隠のそばが良質だとされるのは、霧の多い気候が大きな理由と言われています。戸隠高原は平均気温が低く、昼夜の温度差が激しい高原特有の気候のため、そばの甘みが増します。
◆島根県:出雲そば
出雲そばは殻のついた実をそのまま製粉するため、色が黒く、香りが強いのが特徴です。出雲そばは割子(わりご)そばと釜揚げそばにして食べることで有名です。
割子そばは四角い重箱に入ったそばにだし汁と薬味を入れる食べ方です。釜揚げそばは、あらかじめ温めておいたどんぶりにそばを移し、そこにそば湯を注ぎ、お好みでそばつゆや薬味をかける食べ方です。
◆岩手県:わんこそば
テレビなどでもよく見られるように、お椀に一口で食べられる量のそばを入れて、それを食べ終わると給仕がそばを入れて繰り返し食べるそばです。御殿様に失礼が無いよう一口サイズで出した説や大勢の人に振る舞う為に小分けにして出した説などが起源とされています。
新そばの美味しい季節になりました。
今年は新そばの風味と香りを楽しんでみませんか?