意外と奥が深い!? 洋傘について

梅雨の時期に大活躍する傘ですが、どんな傘を選んだらいいか考えたことありませんか?
そもそもいつごろから使われているのか・・・考えてみると、傘について知らないことがたくさんあります。
そこで、今回は意外と知らない傘についてご紹介します。

いつから使われているの?
傘はおよそ4000年前から使われていたとされています。当時は、貴族の夫人や高僧たちの日よけとして使われていました。つまり権威の象徴の日傘として誕生しました。一般的に傘が使用されるようになったのは、ギリシア時代ですが、当時の傘は閉じることができませんでした。

雨傘として使われるようになったのは、18世紀後半のことです。当時、傘は女性のものとされていましたが、イギリスのジョナス・ハンウェーが、防水加工をした傘をさして街を歩いたことをきっかけに、男性の傘をさす姿が受け入れられていきました。また細く折りたたんでステッキの代わりとしても持てるようにしたことで、傘がより広まっていきました。

日本へは、1804年に長崎に入港した唐船に積まれていたのが始まりと言われています。

どのように傘を選んだらいいの?
せっかくなら、長く使えるものを選びたいですが、何を見て選んだらいいのでしょうか。
まず購入前に、必ず傘を開き細部まで確認することが大切です。開閉がスムーズか、糸のほつれや生地の張り具合はどうか・・・など使用する上で欠かせないポイントは、必ず確認しましょう。また細かな部分ですが、仕立てを見ると丁寧な作りのものかが分かります。

また、「JUPAマーク」がついていれば安心です。このマークは日本洋傘振興協議会が、品質、性能、ファッション性などを保証した印です。生地の織り込みである「打ち込み」のいい生地を使用していないとつけられないので、このマークを探してみてもいいでしょう。

傘を長持ちさせるためには?
購入した傘を大切に長く使うためには、日頃の手入れが重要になります。
傘は濡れたままにしないことが最も大切です。湿気がたまり、サビの原因となります。使ったあとは布で水分をふき取りましょう。また雨が上がったら、直射日光を避け、陰干しをしましょう。長時間直射日光にさらすと色褪せや繊維を傷める原因になるので気を付けましょう。

6月11日は傘の日です。梅雨で憂鬱になりがちですが、自分に合った傘を選んで、大切に長く使っていきたいですね。