9月1日は防災の日です。
2011年の東日本大震災以来、全国的に地震に対する防災意識が高まっています。静岡県では東海地震や南海トラフ地震が起きると予想され、備えておくものや避難経路など、地震が起きる前に準備しておくことの大切さが改めて注目されています。
被災時の応急手当
もし地震で怪我をしたらどうしますか?病院へ向かう方がほとんどだと思います。しかし、大災害のとき、病院は緊急性の高い患者を優先的に診療します。また病院自体も被災している場合、医療資器材も不足します。つまり、災害時には通常の医療を受けることが難しい状況になります。
そんなときには、身近にあるものを使って自分達で応急処置を行なう必要があります。
一部ですがその方法を紹介します。
1 止血法
出血部に触れないように、ビニール袋やラップなどを手袋代わりにします。きれいなタオルなどで出血している箇所を面として押さえます。止血が出来たら、傷の手当てをしていきます。
2 傷の手当て
出血があれば、まず止血をし、傷の汚れを落とすため、水で洗います。水を拭き取ったあと、防水性の絆創膏を貼ります。防水性の絆創膏がない場合は、絆創膏の上からラップで覆うと代用できます。
この方法は湿潤療法と言われ、治りが早いとされています。
ただ、傷の中には医療機関にかかった方が良いものもあります。それは、止血しても止まらない場合や、水で洗ってもきれいにならない傷、筋肉が裂けていたり、骨が見えていたりするような深い傷、傷の奥にガラスなどが残っている傷、動物に咬まれた傷などです。
3 骨折の固定法
骨折の固定に使えるものは、木切れ、段ボール、傘、週刊誌、割り箸、ガムテープ、ビニール袋、タオルなどです。
骨折したときは、骨折部に添え木になるようなものをあて、折れている部分の上下が動かないようにしっかりと固定します。肩や肘、腕を骨折したときは、三角巾などで腕をつって支えます。
骨折部に傷があり骨が見えているものは、固定してすぐに病院に行きましょう。
怪我をしたときには病院に行くことが一番ですが、被災時などはこのように自分達で応急手当を行なう必要が出てきます。
こういった知識を持っておくと、いざというときに慌てずに対応できますね。
次回は被災時の食事について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。