お風呂に入ることは心と体の健康にとってもいいことです。この季節ならではのポイントをチェックして、快適バスタイムを。心身ともにポッカポカになるポイントをご紹介します。
■お風呂は冷え症対策に効果的
体中が温まるお風呂は、冷え症の特効薬。でも、体から冷えを追い出そうと熱めのお湯に入るのは禁物です。心臓に大きな負担をかけることもあり、神経が緊張してしまって一日の疲れがとれません。38~40度のお湯にじっくり20分ほど入るのが、冷え症を改善するのにはおすすめです。38~40度というお湯の温度は、お母さんの胎内の羊水の温度とほぼ同じ。人間が一番リラックスできる温度のお湯につかることで、体を温めるだけでなく、自律神経やホルモンのバランスを整えて、冷え症を根本から改善することにつながります。お風呂に入れないときは、足だけでも温めましょう。バケツにくるぶしの上3cmぐらいまでお湯をはって、両足を浸します。お湯加減は、少し熱めでもよいでしょう。冷めてきたら、随時差し湯をしながら、6~7分。
■お風呂でスキンケア!乾燥肌対策
冬は空気自体の湿度が低く、肌全体が乾いた状態になりやすい季節。発汗や皮脂分泌作用が抑えられ、血管も収縮して血流が滞りやすくなります。手足の末端の血液循環が悪くなると、しもやけなどのトラブルも引き起こしてしまうのです。
そんな冬のお肌には、スキンケアタイプの入浴剤が効果的。湯船につかるだけで、背中など手の届かないところにも保湿成分が行き渡るので、全身をいっぺんにケアすることができます。38~40℃くらいの、少しぬるめのお湯にゆったりつかって、親子でしっとりスベスベ肌になりましょう。
■乾燥肌にならないために、ゴシゴシ洗いは禁物!
素肌の表面には、皮脂や角質などが薄いベールとなっていて、素肌を乾燥や汚れから守っています。このベールが剥がれ落ちて皮膚が乾燥してしまった状態が乾燥肌です。だから、肌をゴシゴシ洗うことは厳禁!たとえ現在乾燥肌ではない人も垢擦りタオルやボディブラシなどでのゴシゴシ洗いは乾燥肌への第一歩です。お肌をいたわるには、まず、ゆっくり湯船につかって体をあたためましょう。汗をかき始めて毛穴が開くと、皮脂や老廃物が自然に押し出されてきます。古い角質も柔らかくなり、汚れが落としやすい状態になるのです。体を洗うときには、たっぷりの細かい泡で優しく皮膚をなでるように洗いましょう。
■朝、頭をスッキリさせたい
朝は、42度前後の熱いシャワーかお風呂で交感神経を刺激して目覚めを促します。お好みで・ペパーミント・ローズマリー・ユーカリなどのアロマオイルを併用するとさらに効果的です。
*個人の健康状態により最適なお湯の温度は異なりますのでご注意ください。高温のお湯は心臓に負担がかかることがあります。
■ 夕方からの夜の入浴はリラックスを心がけて
夕方からは副交感神経が優位になり休息モードになります。寝る前は微温浴(38℃前後)のぬるめの半身浴では、副交感神経が刺激され、精神的にリラックスした状態になり、快眠を誘うことができます。健康な人であれば15~20分程浸かると良いでしょう。
★お風呂の効能★
冬でもゆっくり湯船に浸からずにシャワーで済ませてしまう人が増えています。熱いシャワーを浴びると一時的に身体は温まりますが、表面だけですぐに湯冷めしてしまいます。ぬるい程度のお風呂にゆっくり浸かったあとは身体の芯からぽかぽかしてしばらく汗ばむほど。温熱効果とともに水圧によるマッサージも効果的です。