災害は、いつ襲ってくるかわかりません。いざというときにあわてず的確な行動をとるためには、ふだんから防災意識を持つことがなによりも重要です。
■ポイント1
家族で防災会議を開こう
少なくとも年に一度は日を決めて、非常時の家族の役割分担を確認しましょう。同時に、非常持ち出し袋の入れ替えを兼ねて、家族で非常食を食べてみる日にするのもおすすめです。
たとえばこんな日に
○9月1日(防災の日)
関東大震災が発生した日、台風が襲来しやすい時期でもある。
○1月17日(防災とボランティアの日)
阪神・淡路大震災が発生した日
■ポイント2
非常持ち出し袋を準備しよう
非常持ち出し袋の重さは、男性15kg、女性10kgが目安といわれます。ただし、非常のときにそれだけ重さに袋をとっさにつかんで逃げるのは難しいもの。完璧な準備をしていても、持ち出すことができなければ意味がありません。
地震や火事ですべてを持ち出すのが難しくなる事態も想定して、枕元、玄関、庭先、車のトランクなどに緊急度に応じて、分けて置いておくのも一案です。
○枕元に:貴重品、笛、懐中電灯、ラジオなど
○玄関に:食料品、衣類、日用品など
○庭先に:飲料水、工具など
■ポイント3
災害用伝言ダイヤル171
大きな災害が起きると、安否確認などで被災地への通信が殺到するため、電話がつながりにくくなってしまいます。「災害伝言ダイヤル171」は、大災害が起きたとき限定で利用できるNTTの伝言サービスです。電話がつながりにくいとき、被災者やその安否を気遣う人が171にダイヤルしてガイダンス通りに操作すれば、伝言を録音したり、聞いたりすることができます。
一般電話、公衆電話、携帯電話のいずれからでも利用できるので、非常のときの連絡手段として覚えておきましょう。
171に電話する⇒「伝言の場合1、再生の場合2」をダイヤルする⇒被災者の電話番号をダイヤルする
■ポイント4
防災訓練に参加しよう
せっかく用意している消火器や避難器具、使いこなせる自信がありますか?
いざというときに落ち着いて対応するためには、事前に体験しておくことがとても大切。
地域で防災訓練が開催される機会があれば、ぜひ参加しておきましょう。ご近所との協力を深めるチャンスでもあります。
また、消火器を使った消火体験、煙の中からの避難体験など、臨場感のある体験型訓練ができる「防災センター」も各地にできています。レジャーがてらに家族で訪ねてみてはいかがですか。