「カギ破り」の手口は高度化する一方。今や、ただ鍵をかけているだけでは安心できません。
特に集合住宅で狙われやすい玄関を中心に、手軽なドアの防犯対策をご紹介します。
ポイント1 こじ開け犯罪も要注意
●我が家の玄関のドア、ぜひ一度、外からチェックしてみてください。ドアとドア枠の間にすき間はありませんか?このすき間から、かんぬき(デッドボルト)が見えているようなら要注意。バールで強引にこじ開けられる恐れがあります。すき間をふさぐ「ガードプレート」を取り付ければ、とりあえずの対策になりますが、補助錠を追加したり、ドア破壊を感知して作動する防犯アラームを設置するなど、二重三重の対策をとっておきたいものです。
ポイント2 音&光で玄関まわりをブロック
●玄関といえば「家の顔」。泥棒が下見で必ずチェックする場所なので「防犯に配慮している家である」ということを、ぜひ積極的にアピールしておきましょう。特に不正解錠に反応して音を出すセンサーアラーム、人の動きを感知して点灯するセンサーライトなど「音と光」の演出には効果あり。また、犬を飼っている家は泥棒に敬遠されるので「猛犬注意」のステッカーを貼るだけでも威嚇効果が期待できます。
ポイント3 勝手口の対策を忘れずに
●「家族用の出入り口」という意識が強いせいか、玄関に比べて防犯対策がおろそかになりがちな勝手口は、泥棒の格好のターゲット。短時間の留守でもきちんと鍵をかけ、植木鉢やポストなど、安易な場所に合鍵を隠すのはやめましょう。また、勝手口によく見られるインテグラル錠(ドアノブに鍵穴がついたタイプ)は、本来は屋内用のもの。ノブをもぎ取れば簡単にドアが開くため防犯性は期待できません。プッシュボタンで解錠できる円筒錠はさらに危険。すぐに交換し、補助錠を取り付けましょう。
[留守のサインをなくそう]
泥棒に留守を悟られないように、長期不在の間は新聞を止めましょう。郵便局に「不在届」を提出すれば、留守中の郵便物を局留めにすることも可能です。
また、泥棒は侵入前に電話で不在を確認することがあるので、留守番電話に留守の予定を録音するのは危険。家庭にかかってきた電話が携帯電話へ転送されるサービスを利用するのも一案です。