梅雨時期になると、頭痛や倦怠感などの「梅雨だる」を感じる方も多くいます。自律神経が乱れることで倦怠感を感じたり、低気圧により「ヒスタミン」の分泌が多くなることで、肩こりや頭痛がひどくなったりします。その他にも原因があり、その1つとして「湿邪(しつじゃ)」が挙げられます。「湿邪」とは、体内の余分な水分によって、消化器系に影響を及ぼし、だるさと食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のことです。湿度が高く、身体の代謝が落ちやすい梅雨の時期にかかりやすいと言われています。
そんな「湿邪」は食事によって予防することができます。
冷たいものや生ものの摂り過ぎは「湿邪」につながりますので、注意が必要です。梅雨時期は食品が傷みやすい時期でもあるため、火を通し、温めて食べるのがおすすめです。
また、魚・鶏肉・大豆・乳製品などから良質なたんぱく質をとるようにしましょう。たんぱく質は活動のエネルギーとなります。このたんぱく質が不足すると、免疫力の低下につながり、梅雨だるから夏バテへと、負のスパイラルに陥ってしまうため、注意が必要です。
「湿邪」対策だけでなく、生体リズムを整えたり、こまめに体温調節をしたりすることで「梅雨だる」を予防し、健康に梅雨を乗り切りましょう。