木々が葉を落とす冬枯れの時期になりました。冬だからこそ咲く色鮮やかで明るいお花を、花言葉と一緒に紹介します。冷たい風や雪で、寂しい雰囲気になりがちな冬を彩ってくれることでしょう。
○サザンカ
サザンカは、ツバキ科に属する常緑樹で、樹高は5メートルから10メートルに成長します。ツバキと外見が似ていますが、ツバキは花ごと地面に落ちていく一方、サザンカは1枚ずつ落ちていきます。はらりと散っていくサザンカの終わりは、なんとも風情を感じさせます。
開花時期は10月~12月で、花言葉は「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」です。「困難に打ち勝つ」の花言葉は、勉強や仕事に熱意を注いでいる人への応援メッセージになりますね。サザンカは色によって花言葉が異なるので、調べてみても楽しいかもしれません。
○シクラメン
ピンク色や赤色、白色などさまざまな色をつけるシクラメン。サクラソウ科に属し、10~4月と比較的長い期間が開花時期になります。
花言葉は「遠慮」「清純」「内気」です。どこか控えめな花言葉なのは、ある物語が由来だそうです。そのむかし、ソロモン王というイスラエルの王様が、自分の王冠に花のデザインを入れようと、あらゆる花に相談したのですが、どの花にも断られてしまいました。そんな中、唯一承諾してくれたのがシクラメンでした。王が感謝を伝えると、シクラメンは照れて、顔を上げることができなくなってしまいました。それ以来シクラメンの花は、うつむき加減になったようです。とても微笑ましいエピソードですね。
○スノードロップ
スノードロップという名前の通り、冷たい雪の中でしっかりと芽を出し、春が近づく頃に花を咲かせます。白く小さい花が咲く球根植物で、淡くて繊細な印象を受けます。昔から、冬の終わりを告げる花として親しまれてきました。
開花時期は2月〜3月で、花言葉は「希望」「慰め」です。まだ寒い冬の雪の中から花を咲かせる力強さ、さりげなく可憐に咲く姿が花言葉に反映されているようです。