熱中症は、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったことで、めまいや頭痛などのさまざまな症状を引き起こすものです。そんな熱中症予防の1つとして挙げられるのがこまめな水分補給です。どのくらいの水分を、どんなタイミングで摂るのが良いか、ポイントをご紹介します。
○タイミング
水分補給はのどが渇いたと感じてからする方も多いのではないでしょうか?実は、のどの渇きに気が付いたときは、すでに体内の脱水状態が始まっているときという風に言われています。熱中症対策において、のどが渇いてからの水分補給では遅いといえます。のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をするようにしましょう。
特に、睡眠中には無意識に大量の汗をかくため、寝る前と目が覚めたときには必ず水分補給をするようにしましょう。また、スポーツをする前後や、入浴の前後、暑いところへ出かける前後など、大量に汗をかくことが予想される場合には、水分補給をするようにしましょう。
BBQなどでお酒を飲む機会が多い季節です。アルコールには水分を排出する作用があるため、飲酒した後には必ず水分を補給するようにしましょう。
○飲む量
通常、1度に飲む量はコップ1杯程度の水分とされています。大量に飲むと胃に負担をかけてしまうだけでなく、排出されやすくなるからです。そのため、こまめに摂取することが大切です。成人男性が比較的安静に過ごしていたときの水分摂取目安は、1日あたり1.2ℓといわれています。これは1回分が150mlと仮定した場合、8回分です。しかし、大量に汗をかいた場合はこれ以上の水分や塩分が必要となります。
またアルコールやカフェインが多く入った飲み物は、水分を排出する作用があるため、水分補給には向いていません。注意しましょう。