元旦に発生した能登半島地震では、地震による家屋の倒壊や道路の寸断だけでなく、津波の発生で家屋が流されたり、火災によって多くの家屋が焼失したりと大きな被害となりました。私たちの住む静岡県では、以前より南海トラフ地震がいつ発生してもおかしくないと言われています。準備しておく“もの”については、以前このQ&Aコーナーでご紹介していますので、そちらを改めてご確認ください。
今回は、“もの”以外に準備が必要な内容をご紹介します。ご家族みんなで確認しておくようにしましょう。
●役割分担を決める
地震はいつ発生するか分からない自然災害です。災害発生時には混乱が予想されますので、家族で定期的に話し合い、慌てずに行動できるように役割分担を決めておきましょう。
特に避難するときに誰が何を持ち出すか、高齢者や小さなお子様がいる際の保護担当など、あらかじめ決めておくようにしましょう。
●安否確認方法を決める
家族がそろっているときに災害が発生するとは限りません。別々の場所にいるときに災害が発生した場合、お互いの安否を確認できるように、安否確認の方法や集合場所を決めておきましょう。災害時は携帯電話がつながりにくくなるため、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言版を活用しましょう。災害用伝言ダイヤルの番号は「171」ですので、家族みんなで共有しておきましょう。
災害発生時は、被災地から離れた場所の方が電話がつながることがあります。遠方の親戚や友人を介して安否確認をする三角連絡法を用いることも検討しましょう。また、SNSが代替手段として役立つこともあります。使いやすい方法を選んでおきましょう。
●避難場所や避難経路を確認する
災害が発生したときにあわてずに避難するためにも、避難場所や避難経路をあらかじめ確認しておきましょう。ハザードマップで自分の住んでいる地域は、災害発生時、どんな危険があるのか、避難経路は安全なのかなどを確認しておくようにしましょう。避難経路は、昼と夜、避難場所まで実際に歩いてみることも大切です。道路が寸断された場合に備えて、複数ルート確認しましょう。