台風シーズンのこの時期は、台風による大雨などで甚大な被害を受けることも多くあります。夏から秋にかけて台風が発生・上陸しますが、この時期は特に台風が多くなります。
この時期は日本に近い海面水温が高くなり、近い場所で台風が発生しやすい条件がそろっています。発生した台風の進路は、太平洋高気圧が大きく関わってきます。夏場は日本列島を太平洋高気圧が覆っており、太平洋高気圧の周りを回るようなルートをたどるため、日本の北寄りを通過することとなります。しかし、9月になると太平洋高気圧の勢力が弱まり、太平洋高気圧の外側が日本列島と重なるようになります。そこが台風の通り道となるため、上陸しやすいといわれています。
気象台では「台風への備え 5箇条」を掲載しています。基本的なことですが、被害を未然に防ぐために改めて確認しておきましょう。
○家の外の備えを行なう
窓や雨戸は鍵をかけ、必要に応じて補強しましょう。側溝などは水はけを良くしておきましょう。飛ばされそうなものは固定や格納しましょう。
○家の中の備えを行なう
非常用具や食品、水の確保をし、室内からの安全対策をしましょう。
○避難場所の確認を行う
避難場所と避難経路を確認しましょう。日頃から家族で連絡方法などを話し合っておきましょう。
○情報収集をしましょう
台風の影響が考えられる場合には、気象台から「台風情報」や「警報・注意報」が発表されます。テレビやラジオなどから最新情報を入手しましょう。
○不要な外出は控え、危険な場所に近づかない
雨で増水した川は境界が見えなくなり、転落事故などが発生するので、近づかないようにしましょう。風に煽られて転倒するおそれもあるため、不要な外出は避けましょう。