静岡県は、わさびの産出額が全国第1位です。主な産地は、伊豆市を中心とした伊豆半島、南アルプスに水源をもつ安倍川や大井川などの県中部地域、富士山の湧き水に恵まれた御殿場市や小山町です。わさびは、夏でも涼しい湧水地の清流の中で育つため、山から流れてくる豊富な水を利用し、恵まれた気候のもとで栽培されています。

わさびは、栽培方法により「水わさび」と「畑わさび」に分けられます。「水わさび」は生食用に、「畑わさび」は主にわさび漬けなどの加工用に利用されています。静岡県では「水わさび」が中心に栽培されています。また、早春から春に咲くわさびの花は「花わさび」と呼ばれ、おひたしや天ぷらなど食用にされています。

<おろしかた>
辛みが強いのは根茎部分です。おろす前に皮をそぎ、茎に近い部分からおろしましょう。おろし金にアルミはくをかぶせると少量でも上手におろせます。円を描くようにゆっくりとおろしたあと、包丁でたたくと香りが引き立ちます。

<効能>
鼻に抜けるような独特の辛み成分のもとは、強い抗菌・抗カビ作用のあるアリルイソチオシアネートで、すりおろすことで辛みを立ててくれる酵素が働き、少し時間をおくことでさらに辛みが増します。
また、消化吸収促進、食欲増進、血栓予防などの効果もあります。