冬に悪化する人が多い肩こりの原因と予防法

スマートフォンの普及などで普段から肩こりに悩まされる人が多くいます。寒い季節はその肩こりが悪化したり、悩む人が増えたりする季節でもあります。今回は、肩こりの原因と改善・予防法についてご紹介します。

肩こりの原因
多くの人が感じる「肩こり」ですが、あくまでも症状のため、医学的な明確な定義はありません。一般的に言われている「肩こり」は、肩甲骨周辺や頸部などの筋肉にこわばりや鈍痛など違和感のある状態と考えられています。肩こりの原因としてあげられているのは、頭と首と肩をつなぐ筋肉が緊張し、硬くなった状態が続くことで「こり」や「痛み」が生じることです。特に冬の寒い日は、身体がこわばることで筋肉も緊張します。筋肉の血流が悪くなり、新陳代謝が悪化することで疲労物質がたまり、筋肉が硬くなります。硬くなった筋肉が血管を圧迫することで血液の循環がさらに悪くなり、末梢神経を傷つけたりすることで、肩こりを引き起こします。また、ほかにも自律神経が乱れていると、血流に滞りが生じるため、肩こりの症状が強まる可能性があります。

肩こり改善・予防法
肩こり改善には血流の滞りを緩和させることが大切です。肩や首を優しくさすったり、圧迫したりする適度なマッサージや、入浴、蒸しタオルなどを活用し、筋肉の血流を改善しましょう。また、十分な睡眠や食事も大切です。肩こりがひどくなると、睡眠にも影響がでてきます。筋肉の疲労を回復するために、肉や魚、卵などのたんぱく質を多く含む食品や、豚肉やマグロなどの、ビタミンB群を含む食品を積極的に摂取しましょう。また同じ姿勢を長く続けないようにしましょう。同じ姿勢を続けてしまうと、筋肉が緊張し、肩こりの原因につながるため、休憩をはさみ、筋肉の緊張をやわらげるように首を回したり、肩を動かしたりしましょう。
筋肉の緊張をやわらげるための簡単なストレッチをご紹介します。ストレッチは勢いをつけて動かすのではなく、ゆっくりと伸ばされる感覚を目安に行ないましょう。無理はせず、様子を見ながら動かすようにしてください。
1.両手を肩に乗せて、肘で大きな円を描くように、前から後ろへと約30秒間回します。
2.反対に、肘を後ろから前へと約30秒間回します。
3.左右の肩甲骨を背中の中央へ寄せるように動かし、5秒ほどキープしたあと、力を緩めます。
4.ゆっくりと息を吐きながら、左肘は後方へ、右腕は左斜め上へと動かします。
※左の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。
5.反対側も同様に行います。
※右の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。
6.ゆっくりと息を吐きながら、左肘は後方へ、右腕は左側方へと動かします。
※このときも、左の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。
7.反対側も同様に行います。
※右の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。
8.ゆっくりと息を吐きながら、左肘は後方へ、右腕は左斜め下へと動かします。
※このときも、左の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。
9.反対側も同様に行います。
※右の肩甲骨を背中の中央へ寄せる意識で行います。