日本と海外の花火の違いと県内の花火大会2019

今年も花火の季節がやってきました。
花火といえば、浴衣や祭りとセットになった日本の夏の代表的な風物詩ですが、実は世界中にある文化です。
今回は日本と海外の花火の違いをご紹介します。

日本と海外の違い
花火は中国から火薬の技術とともに世界に広がり、ヨーロッパと日本で特に発展しました。今では世界中で打ち上げられる花火ですが、日本では独自の発展を遂げたと言われています。そこには日本人ならではの繊細な美意識細かい技などが背景にあります。日本の花火の特徴としては、「球状に開く」「同心円状に開く」「途中で色が変わる」といったものがあります。球状に開く技術は日本独自の技術と言われています。球形の容器の中に、火薬のかたまりである星を並べて、中央には星を四方に飛ばすための火薬である割り薬を詰めます。また、外側は丈夫な紙で何周も貼り固めます。綺麗な球形に開くためには、これらを狂いなく行なう職人技が必要となります。また色が変わる技術は西洋からカラフルな火薬が日本に入って発展したものです。しかし、花火が消える直前に色が変化してさまざまな色の残像だけ残すといった、繊細で芸術的な表現は日本独自のものです。

海外の花火の特徴は「音楽に合わせたスターマインなどの連続発射」「カラフルな火薬の発色」といった、現在では日本でもよく見られる技術です。

このように日本独自の技術だけでなく、海外の技術を組み合わせて現在の花火大会が構成されています。


県内の花火大会
●初島花火大会・・・7/7(日)初島第二漁港。熱海港から船で30分ほどのところにある離島で開催される花火大会。約1200発の花火が打ち上げられる。花火終了後は臨時フェリーの運航が予定されており、ナイトクルーズを楽しむことができる。

●踊夏祭(おどらっかさい)・・・7/14(日)大井川港特設会場。子どもからお年寄りまで約1,000人の踊り手が集合する。その祭りのフィナーレを飾るのが手筒花火。和太鼓の勇壮な調べに乗せて、10mにものぼる炎の柱が夏の夜を彩る。

●安倍川花火大会・・・7/27(土)安倍川河川敷。昨年は台風の影響で中止となり、2年振りの開催。

●沼津夏まつり・狩野川花火大会・・・7/27(土)・7/28(日)狩野川河川敷。7/28に行われる新元号記念パレードには「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」が参加する。

●浜名湖かんざんじ温泉灯篭流し花火大会・・・7/28(日)舘山寺温泉内浦湾一帯。願い事を書いた数千の灯篭と水面に映る約3000発の花火との競演が楽しめる。大草山に反響する音も大迫力。直接灯篭流しができ、花火の観賞もできるベイストリートの「灯篭供養・祈願席」は人気。

●韮山狩野川まつり・・・8/3(土)狩野川千歳橋付近河川敷。打ち上げ場所と観覧場所との距離が近く、迫力がある花火を楽しめる。狩野川台風の慰霊の意味合いも含まれ、歴史ある花火大会。約3500発の花火が打ち上げられる。

●清水みなと祭り海上花火大会・・・8/4(日)清水港日の出埠頭。「清水みなと祭り」のフィナーレを飾る花火大会で、1時間に約10000発打ち上げられる。夜空に咲く大輪が海面にも浮かび、会場に訪れる例年30万人もの人々を魅了する。