地震が発生!そのときどうしたらいい?

全国で大きな地震が発生し、静岡でも「南海トラフ地震」への対策が急がれています。
巨大地震は必ずしも自宅や学校・職場にいるときに発生するとは限りません。
今回は、外出時に地震が発生した際どのような行動を取るべきか、場所別にご紹介します。

ショッピングモール・スーパー・映画館など
郊外にも建てられ、多くの人で賑わう大型娯楽施設やショッピングモールでは、かばんなどで頭を保護し、天井からの落下物や窓ガラスなどに注意しながら安全な場所へ避難します。避難の際は、ショーケースや大型商品には近づかないようにしましょう。また、その場に多くの人がいる場合には、その群衆がリスクになります。過去に花火大会などで死傷者を出している「将棋倒し」による事故は、巻き込まれると抜け出すことは難しいです。群衆の流れが本当に正しいのか冷静に判断する必要があります。映画館やホールなどは建物の耐震性や不燃性が一般の建物よりも厳しくされています。防災訓練なども常に行われているはずなので、係員や店員の指示に従い、落ち着いて行動しましょう。


道路
住宅街では、ブロック塀の倒壊に巻きこまれるリスクがあるため、門や塀からは離れましょう。古い街並みには、支柱がなく、ただ積んだだけのブロック塀などがあり、非常に危険です。また、瓦や外壁、窓ガラスの破片、看板などの落下物に注意し、持ち物などで頭を守りましょう。その後建物の倒壊に注意しながら公園などの広く安全な場所へ避難します。広いところに逃げる余裕がないときは、耐震性の高い比較的新しい鉄筋コンクリートのビルへ逃げ込みましょう。


車の運転中
あわてて急停車せず、ハザードランプを点灯して徐々に減速し、道路の左側に停車し、エンジンを切ります。緊急車両の通行を妨げないよう、駐車場や空き地があれば、そこに停車するのが望ましいです。揺れがおさまるまでは車内で待ち、カーラジオなどで情報を入手しましょう。警察官や消防職員などの指示に従い、避難をするときにはキーはつけたまま、ドアロックはせず、連絡先を記載したメモを車内に残して歩いて避難します。その際、車検証を持って避難すると、後日、車の所有確認をスムーズに行うことができます。


エレベーター内
エレベーターの中にいるときに揺れを感じたら、行先階のボタンをすべて押し、最初に停止した階ですぐに降ります。停電などで閉じ込められた場合には、緊急連絡ボタンを押し、指示や救助を待つしかありません。大声を出したり、ドアを叩いたりして、無駄に体力を消耗しないことも大切です。


電車内
地上を走る電車は、地震の際、脱線や衝突をしてしまう可能性は否定できません。身を守るために、座席に座っている場合は身体を小さくし、落下物から頭を守りましょう。立っている場合はつり革や手すりにしっかりとつかまり、ブレーキの勢いで倒れないようにしましょう。車両の外へ出るのは危険です。乗務員の指示に従いましょう。