鍋の季節!知っていますか?土鍋のお手入れ

寒い季節、鍋料理をする機会が多くなりますね。土鍋で調理する方も多いと思います。
土鍋はちょっと手をかけるだけで、味も使い勝手も向上します。
しっかりお手入れして、長く使い続けたいですね。

今月は、知っているようで知らない!?土鍋のお手入れ方法をご紹介します。

最初にお粥を炊きましょう
使い始める前に目止めをしましょう。土鍋は生地の特性上、吸水性があります。必ず最初におかゆを炊きましょう。おかゆを炊くことで、米に含まれるでんぷん質が土鍋にある小さな穴を埋めてくれます。
土鍋を長く使い、料理を美味しく仕上げるためには欠かせない作業です。
忘れずに行ないましょう。

空焚きや急激な温度変化はやめましょう
土でできた土鍋はとても繊細です。空焚きは絶対にしてはいけません。割れてしまう恐れがあります。また、熱くなった土鍋を急激に冷やしたり、水に浸したりするとヒビが入ったり、割れてしまったりします。天ぷらなど揚げ物用として使用しないでください。土鍋が油を吸収して高温になり、油が漏れてしまう可能性があります。

鍋の裏は扱いに気を付けましょう
土鍋の裏はほとんどが素焼きのままになっています。裏が濡れていないことを確かめてから火にかけましょう。また、使用後は鍋裏をできるだけ濡らさないように注意しましょう。

土鍋の洗い方
土鍋を洗うときには水洗いをしましょう。土鍋は吸水性があり、洗剤を使用すると洗剤まで吸っていきます。洗剤の浸け置きはやめましょう。また、洗う前に、土鍋はよく冷ましておきましょう。洗剤を使用するときには、さっと洗って水でよく流してください。
鍋に焦げや汚れがついたときには、お湯を張ってしばらく置いておきましょう。それでも落ちない焦げは、土鍋に水を入れて煮立てると落ちやすくなります。
クレンザーや金属タワシでゴシゴシと洗うことはやめましょう。洗ったあとは、土鍋の水気をよくふき取り、しっかりと乾かしましょう。カビが発生する原因にもなります。

応急処置方法
●ヒビが入ってしまったら・・・
使い始めるときと同様にお粥を炊いて、目止めをしましょう。ヒビの間に糊が入り込み修復してくれます。鍋底に水が染み出たり、水漏れがしたりするときも目止めをするとよいでしょう。

●匂いがついてしまったら・・・
土鍋に匂いがついてしまったら、お茶殻を使うと匂いを取ることが出来ます。土鍋に水を8分目まで張り、茶殻をひとつかみ投入し、煮立たせましょう。

●カビのにおいがしたら・・・
カビ臭さにはお酢の殺菌、消臭効果が有効です。鍋の8分目まで水を入れ、酢を大さじ2~3杯入れて10分煮立たせましょう。

土鍋はしっかりとお手入れをすると長く使用することが出来ます。「Gasで美味しく」では土鍋を使った料理をたくさん紹介しています。しっかりとお手入れし、おいしい土鍋料理を楽しみましょう!