今更聞けない!?「初詣」のあれこれ

今年も残り1カ月を切りました。2014年はどんな1年でしたか?また、2015年はどんな1年にしたいと考えていますか?1年の始まりといえば「初詣」。
お参りをして、おみくじを引いたり、その年の幸せを祈願します。そんな「初詣」、意味や由来、ルールなどをご存知でしょうか?今月は、今更他人には聞きにくい「初詣」についてご紹介します。

「初詣」とは
そもそも初詣とは、新年になって初めて神社や寺院に参詣し、その1年の幸せを祈願することを言います。初詣を行う時期はいろいろな考え方がありますが、一般的には松の内(1/7まで)と言われています。しかし、実際には初詣をする期間は定められていません。年明け最初の参拝を初詣としますので、1月中に出来なくても問題ありません。また回数に制限がないため、お願いごとに違う場所に行っても問題ありません。
「初詣」は、家長が新年を平和に暮らすため、大晦日の夜から元旦まで、氏神の社にこもる「年籠り」が始まりでした。時代がたつにつれ、この習慣は大晦日の夜に行われる「除夜詣」と元旦に行われる「元日詣」の二つの行事へと分割されるようになりました。これが、大晦日と初詣の原形です。

どこへお参りに行けばいい?
「初詣」は神社でも寺院でも、どこで行なってもよいとされています。有名な神社に行ったり、特定のご利益を求めたりしても構いません。しかし、地域の守り神である氏神様がいる近くの神社や、菩提寺へ行くことが基本です。
県内で初詣に行くならどこへ行けばいいのでしょうか。いくつかご紹介します。

<東部>
三嶋大社、来宮神社、富士山本宮浅間大社、伊豆山神社、白濱神社、下田八幡神社など。
<中部>
静岡天満宮、久能山東照宮、八幡神社、静岡県護国神社、大井神社など。
<西部>
法多山尊永寺、五社諏訪神社、小國神社、矢奈比売神社、細江神社など。

お参りのルール・マナー
神社と寺院では参拝方法が異なります。きちんとした参拝方法でお参りしましょう。

【神社の参拝方法】
(1)鳥居をくぐるときは、軽く一礼をする。
(2)参道の中央は神様の通り道のため、避けて歩く。
(3)手水舎では「左手→右手→口」の順に清める。
(4)そっと賽銭を入れ、鈴を鳴らす。
(5)二礼二拍手一礼をする。

【寺院の参拝方法】
(1)山門で一礼する。
(2)手水舎があれば「左手→右手→口」の順に清める。
(3)常香炉があれば煙で体を清める。
(4)そっと賽銭を入れる。
(5)静かに手を合わせ、祈願する。
(6)一礼する。

※賽銭は投げ入れるのではなく、置くようなイメージでそっと入れましょう。

祈願をするとき、神頼みをする方がいらっしゃいますが、これは間違いです。あくまでも「誓願」です。自分が誓ったことを神様に見守っていただくという意味です。そのため、祈願するときは「~でありますように」としましょう。
毎年何気なく行なっている「初詣」ですが、由来など実は知らなかったことがあると思います。2015年の初詣は、きちんとした参拝方法で1年の幸せを祈願したいですね。