祝 富士山世界遺産 富士山に登ってみよう

言わずと知れた日本一高い山、富士山。7月1日、今年も山開きが行われ、本格的な登山シーズンがやってきました。遠くの人も地元の人も、日本人なら一度は富士山に登ってみたいはず。
これから登山する人には豆知識として、山が苦手な人は登った気分を味わってみて下さい。

吉田口・河口湖口登山道
富士山には静岡県側に3ヶ所と、山梨県側に1ヶ所の登山道があります。それぞれに特徴がありますが、吉田・河口湖口は東京方面からも近く、5合目まで有料の富士スバルラインを通り、駐車場に車を停めてから登り始めます。
目の前に富士五湖を見渡す壮観なkれ式が開けます。小御岳神社には「お天狗様」の伝説などもあります。頂上までの間には溶岩の赤い地面が続き、貴重な高山植物の可憐な花々が登山者の目を楽しませてくれます。

7合目
登るにつれ道はますます険しくなり、7合目近くではまさに「よじ登る」という感じになります。過去には日蓮宗の僧侶が100日間の修行を行った場所でもあります。

8合目
登れど登れど8合目は長く感じ、一番きつい場所です。
ここで静岡県側の須走口と合流します。

頂上
8合目からの険しい勾配を登った後についに頂上へ到達します。鳥居をくぐればそこは日本一高い場所です。火口である1周約3kmの「お鉢」をひとまわりすれば、感慨もひとしおです。最高峰の「剣ヶ峯」や、「久須志神社」「浅間大社奥宮」、銘水が出たという「金明水」「銀明水」もあります。

富士山あれこれ
Q1 富士山はいつから登れる?
山開きの7月1日から山仕舞いの8月26日頃までです。山小屋や郵便局、その他のサービスもこの期間のみ営業しています。お盆には富士スバルラインがマイカー規制されますので注意。7月の終わりから8月の初めにかけて、頂上に向かう人は入山料1000円を払うことになりました。強制ではなく任意ですが、支払うと缶バッジをくれるそうです。

Q2 富士山から電話ができる?
登山シーズン中、一部の携帯電話会社ではアンテナを設置するなどして通話できるようになります。
気象条件などによっては電波が入らない場合もあります。

富士山に登ってのお楽しみは?

●山頂の特設郵便局から手紙を出すことができます。ここでのみ押される風景入りの消印は、日本一の山へ登った良い記念になります。
●各山小屋で「金剛杖」に記念の焼き印を押してもらうことができます。(有料)
「金剛杖」は山小屋で購入できます。
●ふもとと違って山頂は大分気圧が下がります。ポテトチップスの袋を持っていくと…?

上手に登るために

高所のために気圧が低く、酸素が薄くなっています。急に登ると頭痛や吐き気など気持ちが悪くなることがありますので(高山病)、まず5合目で1時間ほど慣らしてからペースを取って少しずつゆっくりと登ると、疲れにくくなります。
富士山は簡単に登れるような気がしますが、実際には危険が多く、標高3000mはなま優しいものではありません。十分心構えと準備をして登りましょう。