秋から始めるベランダ菜園

ベランダのコンテナでも簡単に育てられる野菜はたくさんあります。秋から育てる場合、10月末くらいまでに種まきや植え付けを済ませたいものがほとんど。寒くなる前に、今すぐチャレンジしてみませんか?

●間引き菜も楽しめる
レタスやルッコラ、水菜、春菊などは、9~10月に種をまくと2カ月ほどで収穫できます。天候や気温にもよりますが、種まきの2~3週間後から間引きを始め、収穫までに何度か間引きます。これらの野菜は間引きした葉(間引き菜)も食べることができるのでオススメ。レタスは「レタスミックス」などの名前で販売されているものなら、少しずついろいろな種類のものが収穫できます。
レタスやルッコラは外側の葉から食べる分だけハサミなどで切り取って収穫すると、また内側から葉が出てくるので長く楽しむことができます。春菊も柔らかい葉を摘んで収穫すれば、サラダにできます。

●ミニ野菜ならコンテナでも簡単
ミニキャロット(ニンジン)、ラディッシュなどのミニ野菜なら、深さが15~20cmほどのコンテナで簡単に育てることができます。ミニキャロットは2カ月ほどで収穫できますが、ラディッシュは生長が早く、30~40日で収穫可能。根がしっかり太るように、本葉が3~4枚以上になったら株と株の間が約3cm間隔になるようしっかり間引き、安定するように株元に土を寄せます。
どちらもいろいろな種類があるので、数種類をいっしょに育てると収穫の楽しみも増えそうです。

●子球(しきゅう)から育てる
タマネギやネギは、初心者の場合、種をまくよりも子球(種をまき、小さな球に生長させたもの)を植えるのがオススメ。タマネギは9月に植え付けると早ければ12月には収穫できます。ネギはコンテナで育てる場合、九条細ネギなど緑色の葉部分が多い葉ネギがおすすめ。株間は約10~15cmあけて植えつけ、草丈が20cm程度になったら収穫できます。葉ネギはある程度収穫してもまた増えるので、必要な分だけ切り取って使えば春まで収穫可能。ワケギやアサツキも同じように育てられます。
またネギはスーパーなどで根がついたまま売られているものを、根から5~10cmのところで切って植えておくと、1カ月程度で再度収穫できます。