枕の選び方

何気なく使っている枕。
でも選び方を間違えると、肩こりや頭痛の原因になることも。快眠のために高さや素材など、自分にぴったりの枕を選びましょう。また、季節や気分によって枕の素材を使い分けて上質な眠りを獲得しましょう。

◆高さ
頭が沈み込んだときの高さが大切で、敷きふとんとのバランスで決まります。目安となる快適値は、頚椎(けいつい)部分が5~9cm、後頭部が2~6cmになります。
○cm~○cmというのは、やはり人それぞれ背筋から、頭にかけてのS字カーブに個人差があるためです。

◆硬さ
柔らかすぎると頭部が深く沈み接触面が大きくなるため、寝苦しくなりがち。また硬すぎると接触面が少なく後頭部でのみ支えるので首筋が安定しません。

◆大きさ
寝返りしても頭が落ちず、肩先までをしっかり保温するサイズは、横幅60cm以上、奥行き40cm以上です。現在のまくらの主流サイズは43×63cmになります。他にも、ゆったり寝られるワイドサイズの50×70cmや、子供や昼寝用に適したコンパクトサイズの35×50cmもあります。

◆素材
熱がこもらず、汗を吸収・発散させる通気性のよいもの、洗濯のできる衛生的な素材、へたりが少なく型くずれしにくい素材である事が重要なポイントです。
枕とひとことで言っても、中の素材は、そばがらやひのき、羽根、低反発のウレタン枕など、たくさんあります。まずは、自分の枕の素材を知ることがお手入れの第一歩です。

◆枕の手入れ法
人間は眠っている間も動き回り、たくさんの汗をかきます。もちろん頭も汗をかきますから、布団だけでなく枕も湿気を吸い込んでいます。ですから、きちんとお手入れしないとダニの巣にもなりかねません。枕のお手入れは"乾かす"ことがほとんど全て。また、髪の脂汚れやフケなどの汚れが原因で、ダニがわいてしまうこともありますので、時々日光にあてて殺菌し、湿気を取り除いてください。(ウレタン素材は紫外線で劣化してしまうので、風の通るところで陰干ししてください) 丸洗いできる枕もあり、お手入れが簡単です。