知っているようで知らない箸の選び方

よりみち読者の皆さまはどんな箸を使っていらっしゃいますか?
お気に入りの箸をマイ箸として持ち歩く人も増えてきました。
知っているようで知らない箸選びについてご紹介します。

◆一つ目は「長さ」
利き手の親指と人差し指で直角に矢印を作り、人差し指と親指の間の長さを一咫(ひとあた)といいます。この長さの1.5倍が適当な長さの目安となります。しかし、箸の長さの好き好きには個人差がありますので、あくまでも目安です。

◆二つ目は「太さ」
細いお箸から太いお箸まで、いろいろな太さがあります。一般的には、持ち手の部分が適度な太さがあるほうが持ちやすいと思います。

◆三つ目は「箸先の形」
箸先にもいろいろな形があります。丸、四角、五角、八角、乾漆仕上げ、溝があるものなど。麺類やヌルヌルした食べ物などは、箸先に角があったり、滑り止めになっているものの方が使いやすくなります。

◆四つ目は「塗り箸と木箸」
塗り箸とは、漆をていねいに塗り重ねているので、表面がツルツルしています。このため、食べ物が滑るとお考えになる方もいらっしゃいますが、堅牢な塗りのため丈夫であるとともに、表面に汚れがつきにくく、常に清潔感のあるお箸をお使いいただけると思います。また、木箸とは、木のぬくもりを残し、拭き漆や蜜蝋で仕上げたものをいいます。木箸は、木のザラザラとした感触を残しているため、塗り箸に比べ滑りにくいという利点があります。しかし、何回も使っていくうちに風化するのが早く、だんだん木が白くなってきてしまうのが欠点です。




◆五つ目は「重さ」
人それぞれにお好みの重さがあります。軽いお箸の好きな方、少し重さがあった方が好きとおしゃられるかた。重さも好みが別れる重要なポイントです。

◆六つ目は「しなり」
折れない程度で、適度なしなりがあるお箸は、さらに使いやすくなります。特に竹箸などは、しなりの効果で、思っている以上に食べ物をキュッとつかむことができます。

◆七つ目は「デザイン」
お箸のデザインにもいろいろなデザインのものがあります。お好みのデザインのものをお選びください。


お箸は、毎日使うものですので、どうしても傷んでいってしまうものです。毎日、同じお箸を使うのも良いですが、二、三膳お持ちになっていただき、お料理やその日の気分でローテーションさせると、お箸も休むことができて長持ちしますし、食生活にちょっとした潤いになると思います。