風邪の予防対策

もっともポピュラーな病気「風邪」。木枯らしが吹く頃になると、一段と風邪ひきさんが多くなりますね。でも、風邪を甘くみてはいけません。「風邪は万病のもと」ともいわれます。何よりも、予防が大事。この冬は、元気に、快適に過ごしたいですね。保つことはもちろん、食品の管理についても正しい知識を身に付け、家族みんなの健康を守りましょう。

●早食い、食べすぎ、飲みすぎに要注意
胃腸は、栄養素を消化吸収してエネルギーを作り出すところ。働きが低下すると、代謝も鈍り、体力も弱まります。「よく噛む」「腹8分目」「冷たいものばかり摂って、胃腸を冷やさない」といった基本的なことに注意して、ベストコンディションを保ちましょう。

●腸内の善玉菌を増やす
小腸は、リンパ球などの免疫部隊が集まっている場所でもあります。体の中にウィルスが入ってきた時には、これらが撃退してくれます。この免疫系を活性させるのは、乳酸菌などの腸内細菌。腸内細菌には、老化を促進したり発ガン物質を作り出してしまう悪玉菌も存在しますが、「穀類や豆、野菜、海藻などの食物繊維」や、「納豆、ヨーグルトなどの発酵食品」を多めに摂るようにすると善玉菌が増加します。

●旬の食べ物をしっかり摂る
ビタミンA、B、C、Eには、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。幸い、冬は、ビタミンを多く含む青菜類や柑橘類、さば、鮭、カキなどのシーズン。おいしく、しっかりビタミンを摂り込みましょう。

●胃腸を丈夫にする体操
膝を立てて仰向けになり、膝から下が水平になるように徐々に足を上げていく。膝頭を胸に引きつける。

試してみたいあの手この手
●厚着をするより、マフラー・手袋・ソックス
首、手首、足首を冷やすと、身体全体が冷えて風邪をひきやすくなります。手袋やマフラー、ソックスなどで、重点的に保温を。

●足湯で全身ホカホカ
疲れきっているときなどは、全身浴より足湯がおすすめ。洗面器やバケツにやや熱め(42~45度)のお湯を入れ、10分程温めます。乾燥した赤唐辛子を数本入れると、より効果的。

●お茶でウガイ
紅茶やお茶に含まれるカテキンには抗ウィルス作用があります。渋味のある2番茶・3番茶の方が効くそうです。

●寝るときには、ぬれマスク
眠っている間にノドや鼻の粘膜を乾燥させないよう、ぬれたマスクを当てて寝ると予防効果抜群とか。ガーゼのマスクをぬるま湯で軽く絞り、上3分の1を外側に折り曲げて、鼻の下にマスクが当たるようにします。

●玉ネギを毎日食べる
殺菌効果、解毒作用があり、活性酸素を抑える成分や腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖も豊富な玉ネギ。生のままスライスして水にさらし、少量のマヨネーズか2杯酢で和えておき、1日に6分の1個分ぐらいの量を食べましょう。