夏のキッチン管理法

夏はどうしても体力の落ちる季節。食べ物の管理も、普段より慎重にしたいものです。
一番心配なのは食中毒ですが、これを防ぐには、まず普段の心がけが大切。キッチンを常に清潔に保つことはもちろん、食品の管理についても正しい知識を身に付け、家族皆の健康を守りましょう。

■調理してからも注意が必要
一般に言う食中毒は、細菌によって起こるものです。家庭での予防は、食べ物を出来るだけ低温で保存して菌が繁殖しないようにし、調理したら早いうちに食べることが大切です。たいていの菌は熱に弱いので、十分加熱することによって予防できます。例えば、O-157は、75℃で1分以上加熱すると死滅すると言われています。調理で十分加熱することはもちろん、食器や包丁、まな板を熱湯で洗浄し、しっかり乾燥させると効果があるようです。ただし、せっかく加熱処理しても、調理後の管理がしっかりしていなければ、また菌が繁殖する恐れがあります。調理したものをとっておきたいときは、調理後あら熱をとり、密閉容器に入れて5℃以下で保存するようにしましょう。

■日ごろのお手入れが大切
常に水と火を使うキッチンは湿気が多く、菌が繁殖しやすくなります。換気扇を回す、窓を開けるなどをして、頻繁に空気を入れ替えるようにしましょう。
流し台の下は中のものを全部出して、定期的に掃除します。アルコールで拭くと、消毒・洗浄の効果があります。冷蔵庫の中は、中性洗剤で汚れを落とし、仕上げにアルコールで拭いておくと良いでしょう。洗剤を使うのが気になる人は、ベーキングパウダーや重曹を溶かした水で、拭くという方法もあります。炭酸水素ナトリウムの働きで、汚れがきれいに落ちるのです。電子レンジは、水を入れて加熱し、中が湿ったところを拭くと、汚れが落ちやすくなりますよ。

■賢い食品の保存と見分け方
冷蔵庫を信じすぎてはいけません。買った日時を忘れず、賞味期限をきちんと守るようにしましょう。卵は買った日から一週間くらいに食べきるように。割ったときに黄身が壊れて白身が水っぽければ、腐ってしまっています。パックに入れた豆腐や納豆も一週間くらい。ただし豆腐は、開封したらなるべく早く食べるようにします。野菜は、葉がぺチャっとしなだれてしまったものは食べられません。豚肉は粘りが出てきたら避けましょう、鶏肉は腐ると嫌な匂いがします。牛肉は多少変色しても大丈夫ですが、出来ればそうなる前に食べきってしまいたいものです。

※JOMOホームページより引用